2017 Fiscal Year Research-status Report
運動不足に起因した脂肪肝発症機序の解明-食餌制限との組み合わせの功罪-
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16K21336
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Research Institution | Wayo Women's University |
Principal Investigator |
黒坂 裕香 和洋女子大学, 生活科学系, 助手 (30633002)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 骨格筋 / 脂肪肝 / 坐骨神経切除 / 食餌制限 / 肥満 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は,OLETFラットを用いた骨格筋発達不良モデルの開発を行った.OLETFラットは,肥満・脂肪肝モデル動物として広く用いられ,先行研究より,体重に見合った骨格筋量を有し,食餌制限の実施により脂肪肝が抑制・改善することが確認されているモデルである. OLETFラットに両側坐骨神経切除を実施し,12週間飼育をしたところ,採取した全ての下肢筋において,対照群に対して,有意な骨格筋量の低下が認められた.予想を上回る萎縮が生じており,骨格筋発達不良モデルとしての有用性が確認されたが,予期せぬ別の影響が生じる可能性も視野にいれ,慎重に検討したい.また,両側坐骨神経切除により下肢骨格筋を萎縮させた影響を反映する血中指標の探索を実施したが,現時点で確認できなかった.全身性の骨格筋発達不良モデルの開発の必要性も視野に入れ,検討を重ねる予定である. 両側坐骨神経切除モデルに対する食餌制限の影響については,平成29年から30年にかけて肝臓を中心に検討を進めている最中である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究が進められない期間が生じたため,当初の予定に対して若干の遅れが生じている.
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画の見直しと仮説の検証のために,当初とは検討する順番を入れ替えて実験を進めている. 平成30年度は,研究中断期間が生じる予定があり,研究期間の延長を検討しながら研究計画の見直しを行う.平成29年度に実施した実験の分析を進め,両側坐骨神経切除により骨格筋量を減少させた場合の食餌制限との組み合わせによる脂肪肝への影響を明らかにする. 平成31年度は,ZFラットに対する骨格筋増量モデルを作成して,食餌制限との組み合わせによる脂肪肝への影響を検討する.また,標準ラットにおける骨格筋発達不良モデルを作成し,食餌制限との組み合わせの影響を確認する. 最終年度は,骨格筋への運動刺激の増減に誘導されて,脂肪肝の進行・抑制に働く候補因子を探る.また,本研究課題の結論を導くための補足・追加実験を行う.運動による脂肪肝抑制機構および運動不足によるその破綻機序を明らかにし,成果発表を行う.
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Causes of Carryover |
年度末に進めていた論文作成にかかる費用が見込めなかったため,本年度予算に余裕をもって施行し,次年度使用額が生じた.次年度使用額は,引き続き論文投稿のために必要な経費として使用する予定である.
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Research Products
(1 results)