2016 Fiscal Year Research-status Report
運動と内臓脂肪が糖尿病発症に及ぼす影響と内臓脂肪の影響要因の解明:コホート研究
Project/Area Number |
16K21379
|
Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
桑原 恵介 帝京大学, 大学院公衆衛生学研究科, 講師 (70635226)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 内臓脂肪 / 皮下脂肪 / 糖尿病 / 運動 / コホート研究 / 疾病予防 |
Outline of Annual Research Achievements |
糖尿病は先進国のみならず、開発途上国も含め世界的に増加しており、その予防が重要課題となっている。運動は糖尿病予防に重要な役割を果たすことが知られているが、その一方で、糖尿病のリスクファクターである肥満を有していると、運動を行ったとしても、糖尿病発症リスクは高いことがコホート研究のメタ分析で示されている。しかしながら、これまでの研究では肥満をBMIのみで評価しており、内臓脂肪や皮下脂肪の量は考慮されていない。同じBMIであっても、内臓脂肪が多いほど、糖尿病発症リスクは高まると考えられる。また、この内臓脂肪量の長期的な変化に関係する要因については研究が少なく、検証されている要因も限られており、あまりよくわかっていない。本研究では、内臓脂肪面積を考慮して、運動と肥満の組み合わせと2型糖尿病との関連を明らかにすること、および、内臓脂肪面積の変化に関連する要因を検証することを主目的としている。初年度にあたる平成28年度は、当初の計画通り、余暇運動量とBMI、内臓脂肪の組み合わせと2型糖尿病発症との関連について日本の労働者約6,000名を対象として検証をおこない、得られた結果を第27回日本疫学会総会(2017年1月)にて報告した。さらに、当初の予定通り、日本の労働者における内臓脂肪面積の変化に関連する要因について検証を行い、2018年8月に埼玉で開催される第21回国際疫学会にて成果を報告予定である。また、関連する内容として、2型糖尿病を発症する直前9年間の体型の変化をパターン化し、報告した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り、研究を進められているため、「おおむね順調に進展している。」と評価した。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成29年度は、平成28年度に得られた成果について学術論文として発表することを目標として研究を進める。
|
Causes of Carryover |
海外の治安の悪化を考慮して、国際学会参加をとりやめたため、次年度使用額が生じた。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
安全な地域での国際学会参加に使用予定である。
|
Research Products
(3 results)