2018 Fiscal Year Annual Research Report
An evaluation of the association between PerIodontal baCteria and prOgression of degenerative aorTic stenosis (APRICOT study)
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16K21382
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
片岡 明久 帝京大学, 医学部, 講師 (70758143)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 加齢性大動脈弁狭窄症 / 歯周病原細菌 / quantitative PCR / 血清抗体価 / 大動脈弁口面積 / 平均大動脈弁圧較差 |
Outline of Annual Research Achievements |
加齢性大動脈弁狭窄症患者42名(年齢中央値 84歳、男性18名(42.9%)、観察期間中央値2.66年)から採取した唾液41検体、血清31検体、摘出大動脈弁3検体)を解析した。今回は登録症例が42例と十分なため、多変量解析を行わず、Aggregatibacter actinomycetencomitans (A.a.)菌数、Porphyromonas gingivalis (P.g.)菌数、抗A.a.IgG血清抗体価、および抗P.g.IgG血清抗体価と大動脈弁口面積(ΔAVA)/年、平均大動脈弁圧較差(ΔMG)/年の相関関係とCut-off値を用いた差を調査した。唾液中の菌量とΔAVA/年の相関関係および血清IgG抗体価とΔAVA/年の相関関係は、A.a、P.g.ともに有意な相関関係は認めなかった。Cut-off値を用いたΔAVA/年の遅い群と速い群の唾液中の菌量の比較では、A.a、P.g.ともに有意な差は認めなかった。ΔAVA/年の遅い群と速い群の歯周病原最近に対する血清IgG抗体価の比較でも、抗P.g. IgG抗体価が有意ではないが、速い群で低い傾向を認めた(p = 0.07)。 もう一つのASの重症度の指標である大動脈弁圧較差を用いた検討でも、唾液中の菌量とΔMG/年の相関関係および血清IgG抗体価とΔMG/年の相関関係は、A.a、P.g.ともに有意な相関関係は認めなかった。Cut-off値を用いたΔMG/年の遅い群と速い群の唾液中の菌量の比較では、A.a、P.g.ともに有意な差は認めなかったが、有意でないもののP.g.の菌量が速い群で少ない傾向を認めた(P.g.(p = 0.08))。摘出された大動脈弁におけるquantitative PCRは、全ての症例(n=3)で硬化石灰化が強い部分と軽度の部分ともに、A.a.もP.g.もまったく検出されない結果であった。
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Research Products
(1 results)