2017 Fiscal Year Research-status Report
小児起立性調節障害クリニカルスコアの開発と客観的アウトカム指標としての有効性確立
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16K21389
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
呉 宗憲 東京医科大学, 医学部, 助教 (60420999)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 起立性調節障害 / 体位性頻脈症候群 / メラトニン / ノルアドレナリン / 脳血流 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は本研究の基盤となる起立性調節障害の各種臨床症状とバイオマーカーの相関に関する研究を実施。起立性調節障害のサブタイプのひとつである体位性頻脈症候群の起床困難感に関する自律神経機能の差異についてや、メラトニンリズム、起立性調節障害児の心理的解析、眼前暗黒感と脳血流・循環血漿量の相関、本邦におけるHyperadrenergic POTSの頻度と臨床像を明らかとし各学会で発表。また、その過程でSLC6A2の異常をもつADHD児がアトモキセチンにより薬剤性にノルアドレナリン過剰状態となることでHyperadrenergic POTSを来たした症例を検討し海外学術誌に報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究の基盤となる各種臨床症状とバイオマーカーの相関に関する研究に多くの患者数を要するが、すでに外来対応可能な数を上回っており制限せざるを得ない状況であることがひとつの要因である。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度当該分野の学術総会にて、本研究の最終段階となるアンケート調査に関する構想を発表し、専門家による多くの意見を募る予定である。その後、アンケート内容を確定しデータの収集・解析へと移行する予定である。
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Causes of Carryover |
アンケート調査に関わる費用が先送りとなったため次年度使用額が生じた。
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