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2016 Fiscal Year Research-status Report

鼻粘膜における創傷治癒促進因子の解明 及び 細胞シートによる新しい治療法の確立

Research Project

Project/Area Number 16K21391
Research InstitutionDokkyo Medical University

Principal Investigator

大村 和弘  獨協医科大学, 医学部, 講師 (90599713)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2018-03-31
Keywords細胞シート / 創傷治癒 / 粘膜上皮化
Outline of Annual Research Achievements

当研究施設に、うさぎの飼育出来る環境をまず整備するため、ケージや吸引管・電気メスを購入した。なお、粘膜シートの作成に必要な試薬を含め材料の購入を行なった。その上で、うさぎの粘膜創傷治癒モデルの作成を計13羽行った。4羽はアルギン酸カルシウムを挿入し1ヶ月経過をみたもの。残りの9羽は細胞シートの移植を行い、電子顕微鏡および光学顕微鏡にて上皮化の評価を行なった。それぞれのうさぎは屠殺し、鼻中隔軟骨および上顎洞の切り出しを行い、上顎洞の骨増生の評価に関しては、CT撮影を合わせて行った。
個体数が十分量に至ってはいないが、光学顕微鏡にて粘膜の上皮化の評価を行なったところ、粘膜損傷コントロール群と比べて、アルギン酸カルシウムモデルそして細胞シート移植群の方が上皮化が促進されていることが推測された。部分的に肉芽の増生が強く起きている検体があったので、免疫染色を加え理由の検討を行なっている。
上顎洞に関して、CT画像にて骨増生の評価を行なった結果に関しては、同様に個体数に限りがあるものの、シートの移植群とコントロール群の比較では、コントロール群の方が上顎洞の骨増生の程度が大きく、粘膜シート移植群は著明に骨増生の抑制が起こっている結果である。
なお、粘膜の生理的機能評価に必要なハイスピードカメラにおける繊毛機能の評価に関しては、正常粘膜を用いて測定を行なっており、技術的に繊毛の運動を顕微鏡で評価が可能となっている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

当初実験を行なっていた施設である慈恵医大から獨協医科大学越谷病院に移動したため、
うさぎの飼育ゲージの購入から行わなければならない。
加えて、一度に飼育できるうさぎの数が限られているため、当初の予定よりやや遅れている。

Strategy for Future Research Activity

昨年度行なってきた細胞シートの移植モデルとアルギン酸カルシウムモデルを継続的に作成し、粘膜の上皮化の評価を行なっていく。
加えて、正常粘膜だけでなく創傷治癒後の粘膜の繊毛運動の評価を行なっていく。

Causes of Carryover

ウサギを用いた実験をするための環境整備に時間がかかったため、実際のウサギを使用した実験に遅れがあり、ウサギ使用分の助成額がまだ使用できていないため。

Expenditure Plan for Carryover Budget

環境は整ったため、今後は断続的にウサギでの実験を行なっていく。

URL: 

Published: 2018-01-16  

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