2019 Fiscal Year Annual Research Report
Postural control mechanism during challenging upright standing: plasticity accompanied by motor development, growth, and prolonged practice of ballet
Project/Area Number |
16K21416
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Research Institution | Tokyo University of Science, Yamaguchi |
Principal Investigator |
大庭 尚子 山陽小野田市立山口東京理科大学, 共通教育センター, 講師 (70762037)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 立位姿勢制御 / 運動制御 / 運動効率 / 成人 / 小児 / 両脚立位 / 片脚立位 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、高度な立位姿勢を達成する制御メカニズムについて、バレエという特殊な運動経験および発育発達にともなう可塑的変化を、全身の運動強調の観点から神経生理学的および生体力学的に明らかにすることを目的とした。 発育発達にともなう立位姿勢制御の可塑的変化に関しては、4歳から9歳の健常な小児を対象に両脚での静的立位姿勢保持中の足圧中心を取得した。両脚立位姿勢制御の評価指標として従来から用いられてきた足圧中心の標準偏差や平均速度から制御効率(コスト/パフォーマンス)を推定し、成長にともなう変化を検討したところ、姿勢制御の効率が年齢とともに向上することが示唆された。さらに、成人のデータと比較すると10歳ごろには、成人と同様の制御効率を獲得している可能性が考えられた。 2018年度から、研究代表者の所属機関が研究計画当初実験実施場所として予定していた研究機関からかなり遠方へ変更となった。所属機関での実験環境の整備にとどまり、データ取得まで至らなかった。最終年度である2019年度は、研究代表者の所属機関で実施可能な片脚立位での姿勢保持中の姿勢制御指標を取得するために、前年度に導入された実験機材を用いて、データを取得する分析システムの構築に注力した。本実験のデータ取得には至っていないが、今後、健常な成人のバレエダンサーおよび非ダンサーを対象として、両脚立位時および片脚立位時の床反力および筋電図、モーションキャプターのデータ取得し、全身の運動強調の観点から分析し、バレエというダンス経験の有無が立位姿勢制御に及ぼす影響を明らかにする予定である。
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