2017 Fiscal Year Research-status Report
養護教諭が行う緊急度評価能力の検証と教育システムの開発
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16K21417
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Research Institution | Nippon Sport Science University |
Principal Investigator |
鈴木 健介 日本体育大学, 保健医療学部, 助教 (20732506)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 学校保健 / 緊急度評価 / トリアージ / 養護教諭 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は、緊急度評価の正確性を検証しトレーニングプログラムの開発を行なった。講習会実施前後で緊急度評価、呼吸・脈拍の観察に対する自信を評価した。 養護教諭1472名が参加し有効回答数は1150(78.1%)名であった。「緊急度評価」は、「自信がない」が実施前56(4.9%)名、実施後37(3.2%)名、「あまり自信がない」が実施前357(31%)、実施後251(21.8%)名、「どちらともいえない」が実施前465(40.4%)名、実施後が524(45.6%)名、「まあまあ自信がある」が実施前251(21.8%)名、実施後326(28.3%)名、「自身がある」が実施前21(1.8%)、実施後12(1%)であった(p<0.05)。 「呼吸の観察」は、「自信がない」が実施前40(3.5%)名、実施後17(1.5%)名、「あまり自信がない」が実施前332(28.9%)、実施後274(23.8%)名、「どちらともいえない」が実施前510(44.3%)名、実施後が447(38.9%)名、「まあまあ自信がある」が実施前249(21.7%)名、実施後386(33.6%)名、「自身がある」が実施前19(1.7%)、実施後26(2.3%)であった(p<0.05)。 「脈拍の観察」は、「自信がない」が実施前25(2.2%)名、実施後11(1%)名、「あまり自信がない」が実施前192(16.7%)、実施後141(12.3%)名、「どちらともいえない」が実施前447(38.9%)名、実施後が372(32.3%)名、「まあまあ自信がある」が実施前415(36.1%)名、実施後549(47.7%)名、「自身がある」が実施前71(6.2%)、実施後77(6.7%)であった(p<0.05)。 本研究では、緊急性の判断に対する自信の向上が示唆された。呼吸や脈拍の正確性についてはデータ解析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画していた予想を上回る養護教諭から研究協力を得ることができた。その一方で、データ集計統計処理に時間が必要となっている。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度であるため2年分のデータを解析し、論文投稿を行う。また、ホームページを利用し、教材を無償提供する。教材の活用方法や指導方法を教授するための緊急度評価トレーニング指導者養成プログラムを開催する。
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Causes of Carryover |
ホームページから資料をダウンロードできるようにしたため、データ入力・資料閲覧用タブレットのコストを削減できた。また、学内の統計ソフトを利用したことで、データ解析ソフトのコストを削減できた。
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