2017 Fiscal Year Annual Research Report
The Difference of Unsafe Behavior by the Means of Transportation
Project/Area Number |
16K21432
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
藤井 愛 日本大学, 生産工学部, 助教 (80735382)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 歩行者 / 自転車 / ドライバー / 歩行行動 / 運転行動 / 交通場面 / 自己評価 / メタ認知 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究1:交通参加の立場(歩行者,自転車運転者,自動車ドライバー)により,交通場面の捉え方がどのように異なるかを検討するために質問紙調査を行った.提示した交通場面は,走行中の自転車が数秒後に車道または歩道を選択する場面で,車道には自動車,歩道には歩行者がいた.調査参加者には,自分が歩行者の場合,自転車運転者の場合,自動車ドライバーの場合を想定し,自転車の進路選択に関する質問に回答するよう求めた(被験者内計画).その結果,歩行者を想定した場合は自転車は車道に行くべきだと感じ,自動車ドライバーを想定した場合は自転車は歩道に行くべきだと感じるなど,交通参加の立場により交通場面に対する態度が異なる可能性が示唆された.
研究2:自動車と自転車に関する先行研究では,自動車の場合は自分の運転行動が実際よりも安全だと思い込んでいる自己評価バイアスが見られること,自転車の場合は自己評価バイアスは見られず,ある程度危険だとわかった上でそのような運転行動をしていることが明らかになっている.本研究では,歩行行動に自己評価バイアスが見られるかを検討するために実路実験を行った.実験参加者が歩いて無信号交差点を横断する様子を撮影し,確認タイミングや確認回数等を分析した.実験参加者には交差点横断時の歩行行動をイメージし,どのように安全確認したかを回答するよう求めた.回答内容と実際の安全確認との違いを検討した結果,確認タイミングについては,実際よりも安全なタイミングで行っていると思い込んでいることが明らかになった.
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