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2017 Fiscal Year Research-status Report

縦断的調査による在日コリアンに対するレイシズムの規定因の解明

Research Project

Project/Area Number 16K21443
Research InstitutionKanagawa University

Principal Investigator

高 史明  神奈川大学, 人間科学部, 非常勤講師 (90594276)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2019-03-31
Keywordsレイシズム / 人種・民族偏見 / 在日コリアン / 在日韓国・朝鮮人 / インターネット / ソーシャル・メディア / 偏見 / 差別
Outline of Annual Research Achievements

前年度の2016年度に、縦断調査の第1波として2件のオンライン調査を実施した。2017年度には、この調査結果および研究課題に関連する文献のサーベイを踏まえて、日本社会心理学会、日本教育心理学会などの学会やシンポジウム等で報告を行った。
縦断調査の第二波はともに2017年度末に実施した。その結果、①一部ウェブサイトの利用頻度の高さは在日コリアンに対するレイシズムを強める因果的な効果があること、②逆にレイシズムの強さが一部ウェブサイトの利用頻度を高めるような因果関係もあること、③ただし1、2の効果は年齢によって異なること、などが明らかになった。
代表者はこれまでの研究で、一部ウェブサイトの利用とレイシズムの関連を指摘してきた(高(2015)『レイシズムを解剖する:在日コリアンへの偏見とインターネット』)が、横断的調査という制約上、因果関係の方向性は明らかではなかった。本事業は、その因果関係を明確にしたという点で重要なものである。
また、同じく因果関係の検討という点に注目して過去の事業(「インターネットの使用と偏見の関係の実証的研究」、課題番号26870662)で得たデータを再分析し、やはり同様の因果関係を見出すことができた。
副次的な知見として、④これまでに代表者が使用してきた古典的レイシズム、現代的レイシズム、感情温度の各指標は一年を隔てた場合でも十分な再検査信頼性を示すが、ある指標でのレイシズムが強いことが一年後に他の指標で測定されたレイシズムを強めるような相互に補強しあう関連性も存在することも示された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

縦断調査の第一波調査の実施が2016年度末にずれこみ、その一年後に第二波調査を実施した。そのため、計画していたオンライン調査自体は2017年度までに全て実施できたが、第二波までを含めた全体の成果公開は2018年度に行うことになった。

Strategy for Future Research Activity

既に縦断調査を実施し終えているため、残りの事業期間で行うのは分析と成果の公表のみである。年度内に学会発表および、国際誌への掲載を目指す。

Causes of Carryover

計画に遅れが生じ成果の公開の一部が2018年度になったため、それに必要な費用を2017年度までに使用しなかった。

  • Research Products

    (4 results)

All 2017

All Presentation (4 results)

  • [Presentation] ネット利用でレイシズムが強まりやすいのは誰か:”2ちゃんねる”および”まとめサイト”の効果の検討2017

    • Author(s)
      高 史明
    • Organizer
      日本社会心理学会第58回大会
  • [Presentation] インターネット世代のレイシズム(シンポジウム「若者はいかにして社会・政治問題と向き合うようになるのか」)2017

    • Author(s)
      高 史明
    • Organizer
      日本教育心理学会第59回総会
  • [Presentation] レイシズムを抱くのは「生活弱者」か?:在日コリアンに対する偏見の検討2017

    • Author(s)
      高 史明
    • Organizer
      日本グループ・ダイナミクス学会第64回大会
  • [Presentation] 他者に対する不信とレイシズム(シンポジウム「ヘイトスピーチと信頼」)2017

    • Author(s)
      高 史明
    • Organizer
      応用哲学会第九回年次研究大会

URL: 

Published: 2018-12-17  

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