2016 Fiscal Year Research-status Report
新規概念(線量分布法)を利用した被ばく線量評価法の確立とそのソフトウェアの開発
Project/Area Number |
16K21455
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
小林 正尚 藤田保健衛生大学, 医療科学部, 講師 (80720979)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | CT / 実効線量 / 被ばく |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は, X線CT検査にともなう被ばく線量を簡便に推定することができるk-factor; dose length product-実効線量換算係数をより詳細な人体データに基づき,任意の範囲で評価することができるソフトウェアを構築することを目的にしている. Radiation Protection Dosimetryで報告した「Software Development for Estimating the Conversion Factor (k-factor) at suitable scan areas, Relating the Dose Length Product to the Effective Dose. 2016.8」では,簡易的な人体構造を模した(Medical Internal Radiation Dose (MIRD)ファントム)を利用して,我々の提案する新たな換算係数法(線量分布法)の正当性の評価とそれをもとに構築したソフトウェアの紹介を行った. 第32回日本診療放射線技師学術大会で報告した「患者体型と撮影領域を考慮した DLP- 実効線量換 算係数 (k-factor) の考案」では,詳細な人体構造を模したboundary representation (BREP)ファントム)を利用した線量分布法の結果を報告した.なお,この学会報告は優秀賞(ポスター)を受賞した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度は,簡易的な人体構造を備えたMedical Internal Radiation Dose (MIRD)ファントムに対する線量分布法について(1)線量分布法の正当性の検証するために,線量分布法でMIRDファントムを解析して得た換算係数と従来法として報告された換算係数との比較,(2)換算係数が6領域に限定されている問題を解決するために,線量分布法(MIRD)の結果を利用したソフトウェアを構築し,任意の検査領域に対する換算係数を評価可能にした.ソフトウェアの動作確認と推定精度の検証を実施した. 次いで,詳細な人体構造を備えたboundary representationファントムに対する線量分布法にてついて(1)線量分布法で性別・年齢・体型が異なるファントムを解析し,得られる換算係数法の違いを検証した.
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Strategy for Future Research Activity |
今年度の研究計画は,BREPファントムを対象としたソフトウェアを構築しインターネット上で無料配布する.そのためにはホームページも合わせて整備していく.また,論文で公に公表する予定でいる.
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Causes of Carryover |
次年度使用額約300,000円は,旅費にあてる予定であった.研究助成費の受給を受けて当該年度に購入したモンテカルロシミュレーションソフトウェアはCPUで動作する.しかしながら,1つのシュミレーションに1週間の時間を必要とした.より多くの条件でのシュミレーションを実行するためにはより早く計算を実行させる必要がある,このソフトウェアの上位機種には,PCのグラフィックボードの並列計算を利用したGPUモードにバージョンアップすることが可能でである.しかし,その見積もり額は1,000,000円であった.そこで,今年度に受給される助成金と合わせてバージョンアップを検討して行きたい.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
モンテカルロシミュレーションソフトウェアのバージョンアップに1,000,000円が必要である.本年度の助成金500,000円に昨年度約300,000円を加えて800,000円となり,購入金額を満たしていない.そのため不足分を翌年度から前倒しで使用を検討している.バージョンアップをすることで1週間必要であったシュミレーションが2日程度で計算できるためより多くの症例検討をすることができる.
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Software Development for Estimating the Conversion Factor (k-factor) at suitable scan areas, Relating the Dose Length Product to the Effective Dose2016
Author(s)
Masanao Kobayashi, Yasuki Asada, Kosuke Matsubara, Syouich Suzuki, Kichiro Koshida, Yuta Matsunaga, Tomonobu Haba, Ai Kawaguchi, Hiroshi Toyama, Ryouichi Kato
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Journal Title
Radiation Protection Dosimetry
Volume: 8
Pages: 1-10
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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