2018 Fiscal Year Annual Research Report
Software Development for Estimating the Conversion Factor (k-factor) at suitable scan areas, Relating the Dose Length Product to the Effective Dose
Project/Area Number |
16K21455
|
Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
小林 正尚 藤田医科大学, 保健学研究科, 講師 (80720979)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | CT / 実効線量 |
Outline of Annual Research Achievements |
CT検査における患者の被ばく線量評価には,1960年代に開発された簡易な数学ファントム(medical internal radiation dose; MIRD)を評価対象とした換算係数(k-factor:dose length product; DLPから実効線量を換算するための係数)がいまだに多岐で利用されている.近年,CTやMRI画像から得られた詳細な人体構造データをもとに構築された国際的な標準人数学ファントム(国際放射線防護委員会;勧告110)へ変更されたこともあり,今後は標準人数学ボクセルファントムのような精度の高いファントムを評価対象にした線量評価が求められる.さらに,k-factorは,頭部,頸部,頭頸部,胸部,腹部,躯幹部の6領域に対してのみ与えられているため,本来,厳密に線量管理をするべきである限局した領域を重点的に撮影する特殊検査(例:冠動脈CT検査等)への利用が推奨されていない.本研究では,CTやMRI画像から得た詳細な人体データを参考にしたボクセルファントム(男性・女性の乳児,小児,成人,さらには体型を考慮)を評価対象にした新たな換算係数法を確立することを目的とし,そのソフトウェア化を行うことを目的とした.本研究では,従来の換算計数法では評価することができない領域の換算係数を確立するために新たに線量分布法を考案し,その正当性をMIRDファントムにて検証した.次に,より詳細な数学ファントム線量分布法で国際的な標準人ボクセルファントムをはじめ,性別(妊娠女性含む)・年齢・体型が異なるファントム(boundary representation:BREP)を解析し,その結果をもとに簡易評価用ソフトウェアを開発した.
|