2019 Fiscal Year Annual Research Report
Studies on the in utero environment and onset predictive markers related to the development of infant allergy and allergy march
Project/Area Number |
16K21462
|
Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
武藤 太一朗 愛知医科大学, 医学部, 講師 (80613695)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | アレルギー誘導性サイトカイン |
Outline of Annual Research Achievements |
母体の生活環境と臍帯血のアレルギー誘導性サイトカインとの関連について 妊娠中、BMI高値、過度の体重増加は児の気管支喘息のリスク因子である。ほかの食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎との関連性はない。母体血ビタミンD濃度の低値は気管支喘息のリスク因子である。母体の喫煙、受動喫煙は児の気管支喘息発症のリスクである。母体のアレルギー疾患は児のアレルギー性疾患発症のリスクとなる。母の妊娠中の気管支喘息の重症度と児の細気管支炎・喘息性気管支炎、気管支喘息の発症と関連がある。母体のアレルギー性疾患と児のアトピー性皮膚炎との関連が指摘されている。妊娠中のアレルギー性鼻炎と児のアレルギー性鼻炎の発症とに関連がある。母体がダニへの暴露は児のダニ特異的IgE抗体価上昇につながるなどの報告もある。臍帯血中のIL-33、TSLPの濃度との関連は、母体のアレルギー性疾患、児の出生体重と関連があったが、母体年齢、妊娠前のBMI、分娩方法(帝王切開と自然分娩)児の性別などとの関連はなかったとの報告がある。TSLPとIL-33の臍帯血レベルが高い新生児は、アレルギー性疾患の発症リスクの増加を反映する母体および乳児の特徴と関連性があり、TSLPおよびIL-33の臍帯血レベルは、炎症性疾患およびアレルギー性疾患の潜在的な予測因子になりえると思われる。過去の報告で以上のような研究結果がまとめられているが、今回の研究では検体数の収集にも問題があり、結果をまとめるに至らなかった。
|