2018 Fiscal Year Research-status Report
ロコモティブシンドロームに関連する社会経済的背景の探索と予防介入プログラムの開発
Project/Area Number |
16K21465
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Research Institution | Tokai Gakuen University |
Principal Investigator |
長幡 友実 東海学園大学, 健康栄養学部, 准教授 (40512512)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 社会経済的背景 / ロコモティブシンドローム / 野菜の栽培 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、平成28年度から30年度までの3年計画である(期間延長したため、最終的には令和元年度までの4年計画となった)。研究内容は、社会経済的背景(socioeconomic status:以下、SES)を考慮したロコモティブシンドローム(以下、ロコモ)予防介入プログラムを開発し、そのプログラムの実施・評価を行うものである。ロコモ予防介入プログラムとして、栄養と身体活動の両面に良い影響を及ぼすと考えられる「野菜の栽培」を取り入れた。 平成28年度から29年度にかけて、日本老年学的評価研究(Japan Gerontological Evaluation Study、以下JAGES)プロジェクトの既存大規模データの解析を行い、ロコモ予防介入プログラム(「野菜の栽培」プログラム)開発のためにSESの検討を行った。また、そこから「野菜の栽培」プログラムを考案した。平成30年度には、平成29年度に考案したロコモ予防介入プログラムを約30名の事務系職員の方々に実施していただき、プログラムの効果検証を行った。その結果、約3ヶ月間の「野菜の栽培」によりプログラム参加者の平均野菜摂取量が増加し、また、野菜摂取に関する意識も変化することが示唆された。したがって、「野菜の栽培」は健康に良い影響を与える可能性が示唆された。しかしその一方で、本ロコモ予防介入プログラムの改善点も多々見出された。 最終年度である令和元年度には、見出された改善点に配慮したプログラムを計画し、さらに介入研究を実施し、その効果を検証していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究の進捗状況がやや遅れている理由の1つとして、本研究の1年目(平成28年度)に行う予定であったJAGESプロジェクトのデータ解析に時間がかかってしまい、2年目にずれ込んでしまったことが挙げられる。その後、1年ずつ研究がずれてしまい、結果として、3年で研究を終えることができず、研究期間を延長することとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は研究延長期間であり、本研究の最終年度である。現在、当初計画の最終年度に計画していたロコモ予防介入プログラムの介入研究を実施する予定である。介入研究は、5月中旬から約3ヶ月とし、介入前後で食事調査と健康に関する意識調査を行い、介入内容の効果検証を行う。可能であれば今年度中に論文化を行いたいと考えている。
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Causes of Carryover |
本研究は3年間(平成28年度~30年度)の計画であったが、研究がやや遅れており、その要因として、本研究の1年目(平成28年度)に行う予定であったJAGESプロジェクトのデータ解析に時間がかかってしまい、2年目にずれ込んでしまったことが挙げられる。その後、1年ずつ研究がずれてしまい、結果として1年間研究期間を延長し、次年度使用額が生じてしまった。
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