2016 Fiscal Year Research-status Report
英語によるリーダーシップと発信力を醸成する授業運営モデルの考案及び電子教材の開発
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16K21481
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
近藤 雪絵 立命館大学, 薬学部, 任期制講師 (30722251)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | リーダーシップ / 発信力 / 英語力 / 教授法 / 外国語教育 / ミーティング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は大学の英語授業における英語によるリーダーシップと発信力を醸成する授業運営モデルの考案と実践、またマテリアル開発を行うものである。2016年度は実践を通じた授業モデルの確立とマテリアルの作成を行った。 1. 授業モデルの確立:英語によるリーダーシップと発信力を醸成する授業運営モデルを「ミーティング・スタイル・クラスルーム」と名付け、PBL型のゼミナールで15週間コース内での実践を行い、プロトタイプを作成した。ミーティング・スタイル・クラスルームは協同学習を柱とした学習者主導の授業モデルで、授業をミーティングに見立て、学習者がアジェンダに基づいてミーティングを運営・実施することにより英語でのリーダーシップを醸成することを目的としたものである。教員はアジェンダをデザインし授業内で必要な講義を行うとともに学生の運営を補助する。今年度はコースの到達目標、15週のカリキュラム、授業プランをまとめた。また、ミーティング・スタイル・クラスルームにおける学習者・教員の役割と必要となるマテリアルを明確化した。 2. マテリアル開発:ミーティング・スタイル・クラスルーム運営に必要となるマテリアルを整理し、パッケージ化した。マテリアルとしては毎回の授業をミーティング・スタイルで行う際に必要となるアジェンダ(学習者・教員の双方が使用)と、ディスカッションを英語で行うためのフレーズ集を作成した。使用方法を記したマニュアルを含め、日本語・英語のバイリンガルで作成した。 3. 成果の発表:1. 2. に関して学会で発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通りに実践を行ったことにより、プロトタイプの確立と教材の作成は順調に進んでいる。毎回の授業のアジェンダ、議事録、クラス内課題のまとめ、学生のフィードバックがポートフォリオとして集積されており、次年度に分析とマテリアルの修正を行う準備が整った。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度はマテリアルの完成と成果の検証を目指す。 1. マテリアルの完成:パッケージ化したマテリアルを公開し、複数の異なる授業で実践する。マテリアルの公開はウェブサイト上でオープンに行う。次に前年度の実践成果に加え、学習者・教員双方のフィードバックを元にマテリアルに修正を加え、完成させる。修正に際して、学習者と教員がミーティングの参加者として効果的に情報を発信、受信、共有できることを目標とする。 2. 成果の検証:ミーティング・スタイル・クラスにおけるリーダーシップと発信力醸成の成果を検証する。学習者主導の授業がどの程度実現するかを可視化し、広く応用可能なモデルを提示することにより、即戦力としてグローバル社会で発信できる人材の育成に貢献することを目標とする。
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Causes of Carryover |
マテリアル作成時の英文校閲の量が予定より少なかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
前年度とは異なるコースでの実践による成果やフィードバックを受け、マテリアルの応用範囲を広げる。その際、さらなる英文校閲を行う予定である。
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Remarks |
Meeting-style classroomは授業の活動をミーティングでの活動に見立てた授業スタイルです。議長役の学生がミーティングの開会から閉会までを取り仕切り、教員はアドバイザー或いは専門家役を担います。
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Research Products
(2 results)