2016 Fiscal Year Research-status Report
全身浴および頭部冷罨法による月経前の眠気の改善効果の検証
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16K21527
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Research Institution | Kansai University of Social Welfare |
Principal Investigator |
濱西 誠司 関西福祉大学, 看護学部, 助教 (80633007)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 体温変動リズム / 月経前症候群(PMS) / 睡眠脳波 / 日中の眠気 / 頭部冷罨法 |
Outline of Annual Research Achievements |
黄体期にはプロゲステロンの影響で基礎体温が上昇するため、夜間の円滑な体温低下を阻害することで睡眠の質の低下が影響している可能性が指摘されている。そこで、本研究では、黄体期にの女性を対象に、睡眠中の頭部冷罨法および就寝前の入浴が睡眠の質および日中の眠気に及ぼす影響を検証することを研究目的とした。 平成28年度は研究の第1段階として、頭部冷罨法が黄体期の睡眠時体温および睡眠脳波に及ぼす影響について検討を行った。なお、睡眠計を用いた予備調査において、就寝前の全身浴による睡眠中の体温および睡眠への影響はほとんど認められなかったため、携帯型脳波計(1ch EEG)を用いた本調査では、頭部冷罨法の影響についてのみ検討を行った。 月経周期は基礎体温を基に判定を行い、黄体期における睡眠中の鼓膜温の変化、睡眠脳波(①睡眠潜時, ②REM時間, ③NREM時間, ④中途覚醒時間, ⑤睡眠時間など)および疲労感などの主観的なデータを取得し、冷却群と非冷却群の2群間で比較検討を行った。本研究については一部を除きデータ解析も概ね終了し、成果発表のための準備を進めている段階である。 平成29年度は研究の第2段階として、睡眠中の頭部冷罨法が黄体期の日中の眠気に及ぼす影響について検討を進めていく予定である。現時点で、心理検査等を用いた予備検討などを終え、倫理委員会からも承認を得ており、着手に向けた準備は順調に進んでいると考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成28年度は、研究の第1段階として、黄体期の女性に対して、睡眠中の頭部罨法および就寝前の入浴が夜間の体温変化および睡眠脳波に及ぼす影響を検討するため、体温ロガーおよび携帯型脳波計を用いて冷却群と非冷却群で鼓膜温と脳波データを比較した。一部計画の変更は余儀なくされたものの、研究の第1段階目については当初の予定通りデータ解析まで終了し、成果発表に向けた準備を進めている。また、研究の第2段階目についても研究着手に向けた準備が整いつつあることから、おおむね順調に進展しているとした。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度は、研究の第2段階である睡眠中の頭部冷罨法が黄体期の日中の眠気にどの程度影響を及ぼすか検討を進めていくことを計画している。現在は研究遂行に向けた準備も整いつつあり、6-7月には研究に着手できる予定である。秋までにはデータ収集を終え、年度の後半には本研究で得られた成果を学会等で発表する予定である。
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Causes of Carryover |
平成29年度に計画していた実験を実施するために直接経費の前倒し申請を行ったが、購入を予定していた物品について再検討を行う必要が生じたため、平成28年度中に使用することができなかった。しかし、研究プロトコルの再検討を終え、平成29年度に使用する目処がついた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成29年度は研究の第2段階として、睡眠中の頭部冷罨法が黄体期の日中の眠気に対する影響について検討することを計画している。実験の実施にあたり、測定デバイスやデータ解析に係るソフトウェアの購入などを検討している。また、平成29年度は学会発表や論文投稿といった研究成果の発表を行う予定にしており、論文投稿料や学会旅費などに要する費用の支出についても計画している。
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