2016 Fiscal Year Research-status Report
若年労働者を対象とした自己複雑性プログラムの効果の検討
Project/Area Number |
16K21539
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Research Institution | Hijiyama University |
Principal Investigator |
川人 潤子 比治山大学, 健康栄養学部, 准教授 (70636092)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 労働者 / 自己複雑性 / 抑うつ / プレゼンティズム / ワークエンゲイジメント |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,若年労働者を対象とした自己複雑性とメンタルヘルスの関連について明らかにすることである。平成28年度は,全国の多様な職種の20代の若年労働者100名を対象として,自己複雑性とプレゼンティズムならびにワークエンゲイジメントとの関連を検討するため,WEB調査を実施した。 その結果,抑うつと否定的な自己認知には正の関連を示された。しかし,自己複雑性とプレゼンティズムやワークエンゲイジメントとの有意な関連は認められなかった。この結果は,Garczynski et al.(2013)が示したインド人労働者の結果と類似している。しかしながら,調査対象者が100名であったため,結果の一般化には限界があるといえる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究計画通り,平成28年度は調査による実態調査を行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度の調査対象者数が100名であったため,調査対象人数を増やし,自己複雑性とプレゼンティズムおよびワークエンゲイジメントの関連を検討する。 さらに,調査結果を踏まえて,メンタルヘルス改善プログラムを開発し,若年労働者を対象に実施の上,プログラムの効果を検証する。
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Causes of Carryover |
WEB調査実施の負担額が低価で抑えられ,次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
残額については,追加の調査ならびにプログラム実施準備費に投じる。
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Research Products
(3 results)