2019 Fiscal Year Annual Research Report
Application and Implementation of Non-point Source Pollution Policy for Wetland Conservation in East Asian Waters
Project/Area Number |
16K21545
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Research Institution | Kyushu Sangyo University |
Principal Investigator |
澤田 英司 九州産業大学, 経済学部, 准教授 (70458925)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 面源汚染 / ラムサール条約 / 湿地保全 / 移動性生物保全 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成31年度は,過去3年間の研究成果のとりまとめと成果発表に努めた。研究費は,英文校正費用,セミナーの開催費用,セミナーへの参加費用として支出された。本研究課題は,ただ,湿地保全を進めるための環境政策を理論分析によって設計するだけでなく,地域固有の特性を考慮した具体性のある分析によって,理論分析によって練られた政策の実装化を図ることが大きな特徴であった。日本と中国の環境政策の政策決定プロセスについては,従来研究で考察を終えていたため,残す韓国での環境政策の政策決定プロセスについて,近年の,低炭素グリーン成長への取り組みに注目してとりまとめを行った。韓国では,低炭素グリーン成長基本法によって,関連する環境法の再整備が進んでおり,低炭素グリーン成長への取り組みについての理解は,環境政策の実装化の議論には欠かせないものとなっている。この研究成果は,「South Korean Green Growth and Climate Change Policies」として,2020年度中にブックチャプターとして出版を予定しており,すでに原稿は提出済である。また,成果発表として,2020年の1月15日には,「Energy and Environmental taxes in EU」という論題でスペイン,ビーゴ大学のザビエル・ラバンデイラ教授を,3月29日には,「グリーンインフラの魅力と意義:経済学の視点から」という論題で慶應義塾大学の大沼あゆみ教授を九州産業大学に招聘し,本研究課題の研究成果を交えながら,残された課題について議論を行った。さらに,2月29日には,岩手大学で開催されたセミナーで,本研究課題の成果報告を行った。
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