2018 Fiscal Year Annual Research Report
Ascertainment of the current status of dietary lifestyles to prevent the need for caregiving among aged persons living alone
Project/Area Number |
16K21564
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Research Institution | Mukogawa Women's University Junior College Division |
Principal Investigator |
大滝 直人 武庫川女子大学短期大学部, 食生活学科, 准教授 (70551133)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 一人暮らし高齢者 / 公衆栄養 / 食生活 / 食環境 |
Outline of Annual Research Achievements |
地域高齢者における食環境と栄養素摂取状況の関連について検討を行った。調査に協力の得られた地域高齢者95名(男性10名、女性85名)を対象にかけて身体・体力測定、栄養調査を行った。本調査では、身長、体重、体組成の測定、食環境に関するアンケート及びエネルギー及び栄養素等摂取量の調査を行った。食環境は、食料品購入店舗までの移動手段及び所要時間、買い物頻度、食料品アクセスについての調査を行った。さらに、食料品アクセスは、GIS(地理情報システム)を活用し、生鮮食品販売店舗までの距離が500m(直線距離)以上の人口割合が20%未満に居住する者とそうでない者に分類した。解析対象者は地域高齢者87名である。 解析対象者87名のうち、食料品購入店舗までの移動手段は徒歩が49名(56%)、自転車等の徒歩以外が38名(44%)であった。所要時間は10分未満が48名(55%)、10分以上が39名(45%)であった。買い物頻度は週5回以上が29名(33%)、週5回未満が58名(67%)であった。食料品アクセスは20%未満区分が70名(80%)、20%以上区分が17名(20%)であった。移動手段、所要時間、買い物頻度及び食料品アクセスと栄養素摂取状況の関連について解析を行った。その結果、移動手段及び所要時間と栄養素摂取状況には有意な関連は見られなかった。買い物頻度において、有意差が見られたエネルギー・栄養素は、エネルギー、水溶性食物繊維、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、ビタミンKであった。これらの栄養素において、性別、年齢及びBMIの交絡因子を調整した重回帰分析では、買い物頻度とエネルギー、カルシウム、マグネシウム、ビタミンKのみが有意に関連していた。地域高齢者における買い物頻度と栄養素摂取状況に関連が見られた。一方、移動手段及び所要時間、食料品アクセスにおいては関連が見られなかった。
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