2017 Fiscal Year Research-status Report
在宅介護期間をより長くする介護サービスはどれか-その利用による介護費用抑制の算出
Project/Area Number |
16K21643
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Research Institution | National Institute of Public Health |
Principal Investigator |
森山 葉子 国立保健医療科学院, その他部局等, 主任研究官 (10642457)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 在宅介護 / 在宅介護期間 / 介護サービス利用の組み合わせ |
Outline of Annual Research Achievements |
世界各国で在宅介護が推進される中、いかに在宅介護期間を長くするか、またその要因を明らかにすることは喫緊の課題である。要介護者の心身の状況および介護環境の他にも、利用する介護サービス種類も在宅介護期間に関与することが考えられ、またその利用は単独サービスでの利用のみならず、実際には、複数のサービスを組み合わせて利用することが考えられる。本研究では、在宅介護開始後初めて施設入所するまでの在宅介護期間をより長くすることを目標に、どの在宅介護サービスの利用組み合わせが在宅介護期間をより長くすることに寄与するかを明らかにするものである。今年度は以下を実施した。 ①利用サービスの組み合わせの前提となる、単独サービスと在宅介護期間の関連に関わる研究として、介護レセプトデータを用いてショートステイサービスの利用有無と在宅介護期間との関連について論文にまとめ、国際誌に投稿した。 ②介護レセプトデータを用いて、在宅介護者が利用する頻度の高いサービスの組み合わせを同定した。次年度はこの中の頻度の高いサービスの組み合わせと在宅介護期間の関連について、国際学会で発表する予定である。 また、来年度に自治体から介護レセプトと他データを突合させたデータを授受できる予定となり、このデータを用いて、介護サービスの組み合わせと在宅介護期間の関連を分析するため、研究期間の延長を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度で研究期間は終了予定であったが、次年度により詳細に分析可能となる自治体からのデータを授受できる予定となり、このデータを用いて介護サービスの組み合わせと在宅介護期間の関連を分析するため、研究機関の延長を行ったところである。
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Strategy for Future Research Activity |
介護レセプトデータを用いて同定した、在宅介護者が利用する頻度の高いサービスの組み合わせと在宅介護期間の関連について、国際学会で研究発表する予定である。 また、自治体からの授受を予定しているデータを用いて、介護レセプトのみの分析よりさらに詳細に、介護サービスの組み合わせと在宅介護期間の関連を分析する予定である。
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Causes of Carryover |
新しいデータ取得
国際学会参加予定
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