2016 Fiscal Year Research-status Report
アンジェラ・カーターの作品に見られる日本の影響とジェンダー・パフォーマティビティ(国際共同研究強化)
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16KK0035
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Research Institution | International Christian University |
Principal Investigator |
生駒 夏美 国際基督教大学, 教養学部, 教授 (60365525)
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Project Period (FY) |
2016 – 2018
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Keywords | 英文学 / ジェンダー / セクシュアリティ / フェミニズム / 日本 / パフォーマティビティ / アンジェラ・カーター |
Outline of Annual Research Achievements |
本年は3月29日と30日に横浜で開催された国際学会Re-Orienting The Fairy Taleに参加し、アンジェラ・カーターの短編"The Loves of Lady Purple"における日本の影響について口頭発表を行った。この学会にはカーター研究者も多く参加していたため、渡航先での研究へのよい準備となった。この短編は人形劇が登場するが、その人形が文楽の人形であることは間違いなく、さらにその名前は源氏物語からの影響を思わせる。これらの要素と物語の内容は密接に結びついており、この短編がカーターによるある種の日本分析になっていることを指摘した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
共同研究に向けて、連絡を取りながら、準備を進めている。 渡航先ではワークショップなどの他、学会も開催することとなり、現在その日程や会場などについての相談を続けている。また、ワークショップなどで使用する資料、書籍などの選定を進めている。渡航先で使用するコンピュータについては発注した。また、渡航のための飛行機のチケットを購入し、当座の宿の手配を済ませた。ビザ申請は5月からのため、申請に必要な書類を集めているところである。
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Strategy for Future Research Activity |
8月の渡航にむけて、資料の購入、書籍の購入等を進めながら、研究を続けていく。渡航後は研究を続けながら、研究協力者とともにワークショップを開催し、また平成30年度の春ごろに国際学会を開催するべく準備を進めることとなる。
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