2021 Fiscal Year Annual Research Report
Comparative archaeological study of Walled city at East Asia and Silk Road using GIS.(Fostering Joint International Research)
Project/Area Number |
16KK0040
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
城倉 正祥 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (90463447)
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Project Period (FY) |
2017 – 2021
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Keywords | GIS / 衛星画像 / Pleiades / Corona / 唐代都城 / 遺構 / シルクロード都市遺跡 / 東アジア都城 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は、唐代に中原地域で展開した都城(長安城・洛陽城)が、シルクロードの西域都市、及び東アジア各国(高句麗・渤海・日本など)の都城にどのような影響を与えたのか、について発掘された遺構・遺物を中心に分析する点を課題とした。特に、国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)の課題に基づいて、2019年3月28日~2020年3月15日の約1年間、中国社会科学院考古研究所に「客座研究員」として滞在し、研究活動に従事した。しかし、2020年1月頃より本格化した世界的なコロナ禍の影響を受けて、本来の研究計画を大幅に変更せざるを得ない状況となり、2020・2021年度の2年間、研究課題を延長した。 延長後の最終年度である2021年度は、本研究を総括する科研報告書の作成・刊行に集中し、2021年9月30日付で『唐代都城の空間構造とその展開』(早稲田大学東アジア都城・シルクロード考古学研究所調査研究報告第5冊)を出版することができた。本書は唐代都城の空間構造が西と東にどのように展開したかを明らかにすることを目的として、第Ⅰ部では「唐砕葉城の歴史的位置」、第Ⅱ部では「東アジア古代都城門の構造・機能とその展開」と題した未発表論文を2本収録した。本書は、科研費を用いて300部を印刷して全国の研究機関・大学図書館に寄贈すると同時に、早稲田大学リポジトリ・全国遺跡報告総覧でオールカラーPDFを無料公開しており、国内外に向けて研究成果をアピールできた。 以上、本研究課題はコロナ禍という未曽有の状況を受けて、本来の研究計画を大きく変更せざるを得ないことになったが、最終年度に研究を総括する科研報告書を刊行することができ、本来の研究目的をほぼ達成することができた。
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