2019 Fiscal Year Annual Research Report
Dynamic Asset Pricing in Real Estate Markets: A Comparison of Japan and the United States(Fostering Joint International Research)
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16KK0086
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
石島 博 中央大学, 法務研究科, 教授 (20317308)
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Project Period (FY) |
2017 – 2019
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Keywords | ファイナンス / 不動産 / アセット・プライシング / 住宅価格と家賃の連動ダイナミクス / 日米不動産市場 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の大きな目的は、金融資産と同様、不動産にファイナンス理論を適用可能とするPHD方程式によりファイナンス領域のフロンティアを拡張することにある。 その達成のために、基課題では「ファイナンス理論による不動産価格評価法の高精度化と日米不動産市場価格の解明 (基盤B)」をテーマとする。さらに、本国際共同研究では、基課題への取り組みを通じて顕在化したテーマ「日米不動産市場の住宅価格と家賃の連動ダイナミクスを解明するファイナンス理論と実証」にフォーカスし、米国コロンビア大学ビジネススクール・日本経済経営研究所 (CJEB) にて、2018年9月から2019年8月までの12か月間、集中的に取り組むことにより、基課題の研究を発展させ、世界水準で波及効果のある成果へ結実することを目的とする。 このような目的の下、本年度は、2019年4月から同年8月までの5か月間はCJEBにて、同年9月から2020年3月までの7か月は研究代表者の所属機関にて、研究計画に沿って、各研究項目:①リターンの理論構築、実証分析の統計モデルの開発、②不動産データの収集・整備、③上記②を利用した実証分析を実施した。 研究成果として、国際・国内会議で3回の報告を行い、そのフィードバックを受けて学術雑誌への投稿を行うとともに、そのうちの4編の論文が刊行された。 さらに、本研究の波及効果として、滞在先のCJEBや、アジア不動産学会(AsRES、次期会長&理事=研究代表者)・日本不動産金融工学学会(JAREFE、会長&評議員=研究代表者)・米国不動産都市経済学会(AREUEA)といった国際・国内学術団体でのネットワーキングを通じて、不動産ファイナンスに関する恒常的な日米およびアジア各国との共同研究体制の構築・運営をしている。
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