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2016 Fiscal Year Research-status Report

三畳紀天体衝突によるグローバル環境変動の解明(国際共同研究強化)

Research Project

Project/Area Number 16KK0104
Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

尾上 哲治  熊本大学, 大学院先端科学研究部(理), 准教授 (60404472)

Project Period (FY) 2016 – 2018
Keywords地質学 / 地球化学 / 層位・古生物学
Outline of Annual Research Achievements

本国際共同研究では、2億1500万年前の隕石衝突が地球環境に与えた影響(例えば寒冷化や酸性雨など)や、どのような生物がこの衝突で絶滅したかについて全地球規模での解読を目指すため、パンゲア大陸縁辺部の(1)上部三畳系陸棚堆積物、(2)礁性堆積物、(3) 陸上の湖沼堆積物を対象とした研究を行う。この研究はイタリアパドヴァ大学を拠点に平成29年に渡航をして研究をスタートする予定である。平成28年度は、渡航のための準備を中心に行った。
本国際共同研究では、平成29年度4月26日から12月29日までイタリアパドヴァ大学地球科学講座に滞在予定である。本年度はそのためのビザ申請を、大阪イタリア総領事館において行った。ビザ申請のための面接は3月9日に行われ、無事に受理された。その他、パドヴァ大学における滞在手続き等を、現地の共同研究者であるManuel Rigo博士とメールのやり取りを通じて行った。これらにより、次年度から渡航する準備が整った。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

次年度の渡航に備えたビザ取得、イタリアパドヴァ大学での滞在手続き、住居アパートの予約などを完了した。そのため、当初の予定どおり、平成29年度の4月から渡航することが可能となった。

Strategy for Future Research Activity

本国際共同研究において、平成29年度の渡航では、イタリアパドヴァ大学を拠点として以下4つの研究を予定している。
(1) ヨーロッパ5カ国(イタリア、ギリシャ、オーストリア、スロバキア、ポーランド)に分布する三畳紀後期の陸棚堆積物、礁性堆積物および湖沼堆積物について地質調査および試料採取を行い,2億1500万年前のイジェクタ層(隕石衝突によって形成された地層)を探索する。
(2) 主要・微量元素分析と白金族元素の定量分析を行い、イジェクタ層を特定する。
(3) 特定されたイジェクタ層を含む堆積物を対象に、有機炭素同位体、コノドントの酸素同位体分析をパドヴァ大学で行い、大陸縁辺の基礎生産や、湖沼環境および海洋環境の変動など、天体衝突が地球環境に与えた影響を評価する。
(4) 微化石(コノドント、放散虫、有孔虫)および大型化石(主にアンモナイト、二枚貝)について絶滅記録の解読を行う。また陸成層(湖沼堆積物)については、花粉化石のほか、当時陸上に生息していた哺乳類型爬虫類や恐竜も含めた検討を目指す。

URL: 

Published: 2018-01-16  

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