2019 Fiscal Year Annual Research Report
Controlling nucleation behavior and the subsequent phase transition in segmented flow(Fostering Joint International Research)
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16KK0131
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
小野 努 岡山大学, 自然科学研究科, 教授 (30304752)
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Project Period (FY) |
2017 – 2019
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Keywords | 相分離 / 重合誘起相分離 / 微細構造 / マイクロ流路 |
Outline of Annual Research Achievements |
Strasbourg のCNRSに所属するChristophe Serra教授と共同で,Microfluidicsを利用した重合による相分離誘起による微粒子モルフォロジー制御について研究を継続的に進めている。 本研究では,Microfluidicsを用いた単分散液滴内でポリエチレングリコール共存下でのアクリルアミドのラジカル重合を行い,重合によって誘起される相分離現象の解明とそれに伴い形成される微細構造の関連について検証することで,セグメント空間内の相転移現象の理解を深め,今後の新たな微粒子材料の調製指針を得ることと目的としている。昨年度までに重合誘起相転移による微粒子調製で実績のあるフランスのCNRSに出向いて共同で研究を行ってきた。今年度は時間的に渡欧する時間の確保が難しく,メールでの情報交換と岡山大学での実験で研究を進めてきた。本技術を実現するため実験条件や光重合プロセスの開発を行ってきて,国内でも同等の実験準備が整備されてきたため,より効率的に実験を行うことができ,さらにフランスでのベンチスケール検討の成果を活用して,日本では量産化にも対応可能なデバイスの設計を行ってきた。本研究では,基盤研究(B)にて行ってきたセグメント空間内での核生成現象を応用した微細構造設計技術であり,モルフォロジー制御の因子解明とメカニズムの理解がこの3年間で蓄積されてきて,国際共著論文への準備を進めている。ただし,最終年度末に10日間渡欧して当該論文に向けたディスカッションと実験を予定していたが,COVID-19の影響で実現できず予定していた渡航期間を全て消費することができず,国内での実験実施に切り替えた。また,最終年度末は両研究機関ともに活動が困難な状況に陥っており,本研究成果の取りまとめについては,今後引き続き緊密に連携を取りながら国際共著論文の投稿等を目指すこととしている。
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Research Products
(1 results)