2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development on a forest biomass supply chain aiming for long-term stable supply in Japan and Europe(Fostering Joint International Research)
Project/Area Number |
16KK0168
|
Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
有賀 一広 宇都宮大学, 農学部, 教授 (60313079)
|
Project Period (FY) |
2017 – 2022
|
Keywords | 森林バイオマス / 利用可能量推計 / サプライチェーン / 安定供給 / 環境影響評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度:フィンランド天然資源研究所ヨエンスウ支所・ヘルシンキ本部、東フィンラド大学、ヨーロッパ森林研究所、ヘルシンキ大学、Stora Ensoにおいて木質バイオマスのサプライチェーンマネイジメントに関する最新の情報収集を行った。スペインで開催されたFORMECに参加し、これまでの成果発表を行うとともに、ヨーロッパにおける林業、森林バイオマスのエネルギーに関する最新の情報収集を行った。 令和元年度:第27回EUバイオマスカンファレンス・エキシビション内の日欧小型バイオマスセミナーにおいて基調講演を行うとともに、意見交換を行った。さらに日本人向けスタディーツアーに参加し、イタリアのフィレンツェ近郊や北部の小型ガス化熱電併給施設やORC施設を調査した。フィンランドのミッケリ市、ドイツのバーデン・ビュッテンブルク州において木質バイオマスのエネルギー利用に関して、森林管理や木材生産・利用に関する調査を実施した。アルバニアにおける第2回森林工学技術カンファレンスにおいて基調講演を行うとともに、ブラジルにおける第25回国際森林研究機関連合世界大会、ハンガリーにおける第52回林業機械国際シンポジウムにおいて研究発表を行い、最新の木質バイオマスのサプライチェーンマネイジメントに関する情報収集を行った。 令和2~4年度:コロナ禍において渡航が困難であり、また、平成30年度、令和元年度に欧州調査において十分な情報が得られたため、長期的な安定供給を目指した森林バイオマスサプライチェーンを設定し、日本全国の都道府県や本手法の他国への適用可能性を検証するために、モンゴルにおいて集材方法、地形、樹種などの諸条件を考慮して、未利用材の利用可能量を推計することで、木質バイオマスの発電や熱利用可能性を検証した。
|