2022 Fiscal Year Annual Research Report
Minimally invasive cardiac regeneration therapy with intracoronary infusion of iPS cells (large animal model)(Fostering Joint International Research)
Project/Area Number |
16KK0210
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
時田 祐吉 日本医科大学, 医学部, 講師 (20386189)
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Project Period (FY) |
2017 – 2022
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Keywords | 心筋再生療法 / iPS細胞 / 心筋幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はiPS細胞の冠動脈内注入という低侵襲な方法による心筋再生療法の効果をマウスiPS細胞とマウス心筋梗塞モデルを用いて、すでにそれによる心機能改善効果が証明されているマウス心筋幹細胞の冠動脈内注入による効果と比較し効果を検証することを目的とした基盤研究を発展させるために大型動物を用いた実験を研究責任者が以前研究を行っていたアメリカ合衆国ルイビル大学Roberto Bolli教授の研究室で行うことを予定した研究であった。しかしながら、COVID-19の世界的な感染拡大とそれに伴う渡航制限、それだけでなく国内での研究でのさまざまな制限の影響で研究の進捗に大きな影響が生じた。海外渡航が困難な状況であったため、国内で研究を進めなければならず、頭書Roberto Bolli教授の研究室の確立された小動物・大型実験動物を用いた研究設備またそのノウハウを利用して研究を進める予定であったが、国内で研究環境を整えるところから開始する必要があった。 具体的にはまず小動物での実験としてマウス心筋梗塞モデルを作成し、心筋梗塞作成48時間後にマウスiPS細胞の冠動脈内注入を行い、心筋梗塞作成前、心筋梗塞作成後冠動脈内注入前、冠動脈内注入35日後にそれぞれ心エコー検査を行い心機能改善効果を検証する実験計画とした。研究計画に従い研究を進めたが、マウスiPS細胞の冠動脈内注入に関して技術的な問題が生じ、使用する動物種をラットに変更する必要性が生じ、研究計画の一部を変更せざるを得なかった。しかし免疫不全モデルを用いたラット心筋梗塞モデルの作成は通常の心筋梗塞モデル作成より困難で、再度マウスを用いた実験系へ戻し、冠動脈注入モデルを新たなものに変更する形での解決を試みた。本年度は冠動脈内注入モデルが完成し、実際に細胞を注入する段階まで実験を進めることができたが、まだ研究結果を得る段階までには到達できなかった。
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Research Products
(1 results)