2021 Fiscal Year Research-status Report
グローバル商品の誕生:世界の一体化初期局面の主要15品目の生産と多様な消費文化
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16KT0181
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
島田 竜登 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (80435106)
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Project Period (FY) |
2016-07-19 – 2023-03-31
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Keywords | グローバル・ヒストリー / 経済史 / 貿易史 / 交流史 / 世界の一体化 / プランテーション / 東インド会社 / 消費文化 |
Outline of Annual Research Achievements |
世界的にはグローバル・ヒストリー研究は活況を見せている一方、日本ではグローバル・ヒストリー研究の立ち遅れがみられる。そもそも世界史ではなくグローバル・ヒストリーであることの意義は、その語の原義がglobe、すなわち地球であることを考えみればよい。あえて地球規模からのマクロな分析を志向するのが本来のグローバル・ヒストリーであるのに対して、日本でのグローバル・ヒストリー研究はミクロなレベルの研究の集積程度に考えられているのである。こうした国内外の状況を背景に、本研究は16世紀から19世紀という期間において、地域的に全世界を対象とし、グローバル商品15品目の生産、流通、消費文化を検討する。さらに、グローバル商品の消費方法などをもとに文化圏を析出し、世界が多様な文化圏から構成されており、グローバル化の進展にもかかわらず、消費の立場からは多極化する傾向を持っていたことを明らかにする。いずれにせよ、消費の地域的文化的差異に注目し、モノの生産のグローバル化と、消費文化の反グローバル的な多様性を析出することで、世界の一体化の初期局面を分析し、グローバル化の意味を歴史的に問うことを目的とした研究である。 2021年度は第6年度目にあたる。2020年1月以来、新型コロナウイルスの蔓延のため国際会議等の開催が見送られてきたが、2021年度には国際会議等がオンラインで実施されることが増えたため、国際会議で報告を行い、貴重なコメントを得る機会を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究の総括のため2020年には国際学会等で報告し、コメントをえて研究成果を取りまとめようとしていたが、新型コロナウイルスの世界的蔓延のため国際学会等は開催を見送り、その機会を失った。しかし、2021年度にはオンラインでの開催が一般的となり、国際的な報告の機会でコメントを得ることが可能となった。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は最終年度として学術論文を作成し、研究成果を公表する。
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Causes of Carryover |
研究成果を最終的に公表するため、2022年度に国際会議で報告しコメントを得るとともに、論文化を図る。
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Research Products
(5 results)