2005 Fiscal Year Annual Research Report
アジアバロメーターを通じたアジア人の生活・規範・価値の実証研究
Project/Area Number |
17002002
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
猪口 孝 中央大学, 法学部, 教授 (30053698)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 明彦 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (30163497)
園田 茂人 早稲田大学, 大学院アジア太平洋研究科, 教授 (10206683)
原田 至郎 東京大学, 大学院情報学環, 助教授 (10282708)
リード スティーブン 中央大学, 総合政策学部, 教授 (10256018)
ダダバエフ ティムール 東京大学, 東洋文化研究所, 助教授 (10376626)
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Keywords | 日常生活 / 世論調査 / 比較研究 / アジア / アイデンティティー / 信頼 / しあわせ / 満足 |
Research Abstract |
本研究は、「アジアの普通の人々の日常生活」を欧米の世論調査と比較できる方法を使いつつ、アジアの特異性に配慮した研究設計によって、アジア社会の世論調査データを作成し、学術的分析の成果を発表し、さらにアーカイブに保存することにより、全世界でその成果を共有することを目的としている。 <本年度の研究業績> 1、南アジアと中央アジアの十四カ国で「普通の人々の日常生活」について、ランダム・サンプリングで全国調査、サンプルサイズそれぞれ800の世論調査を実施した。これらの地域ではこのような共通の世論調査質問表を国際的に行ったことがあまり無かったため、世界で初めての貴重な体系的データとして高く評価された。 2、2006年2月22-24日、現地国の社会科学者の参加を得て、各国別分析と比較分析のワークショップを開催。今後、論文を改定、英文書とその日本版を2006年度に刊行予定している。既に2003年に行った英文学術書は刊行されており、2004年についても2006年春刊行を予定している。 3、2003年と2004年に行った世論調査データについては既にミシガン大学大学間政治社会研究コンソーシアムと東京大学社会科学研究所社会科学データ・アーカイブに寄託された。2005年に行った世論調査のデータも寄託する準備をしている。 4、ワークショップ提出論文(22本)の他に、外国人記者クラブでのシンポジウム(2006年2月24日)、日本記者クラブでのシンポジウム(2005年7月1日、アジアバロメーター・プロジェクト・シリーズ第一号として、論文集刊行)、NHKの「視点・論点」での放送(2005年7月15日、11月7日、2006年3月13日)、世界世論調査学会での論文発表(於香港、2005年12月8日-10)など、ディセミネーションにも意を尽くした。おかげで、アジア・バロメーターは広く認知され、高く評価されはじめている。
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