2005 Fiscal Year Annual Research Report
中高一貫教育における「物質学習」の系統的段階化と適時性
Project/Area Number |
17011003
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
村上 祐 岩手大学, 教育学部, 教授 (60006327)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武井 隆明 岩手大学, 教育学部, 助教授 (10109150)
菊地 洋一 岩手大学, 教育学部, 助教授 (50241493)
佐藤 明子 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化研究科, 研究員 (40345418)
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Keywords | 物質学習 / 中高一貫教育 / 教育課程 / 適時性 |
Research Abstract |
前年度までの『中等教青における「イオン学習」の適時性』の研究成果を踏まえ,本研究の目的を達成するための研究課題等を次のように整理し,検討してきた.2年目はこれらの成果をまとめて報告書を作成することとした. (1)中等教育での物質学習の内容と系統性 中高6年間で採りあげたい物質学習の内容(必修とすべき内容と選択あるいは発展でよい内容を明確化する)の系統性と適時性について具体案を作成・検討している.同時に,生徒に興味関心を持たせ理解を深めさせるための実験・観察,およびこれらの学習により育成すべき科学的思考力についても考慮することとした.また,教科書等による物質学習の国際比較からも,中等教育における望ましい学習内容・カリキュラム等を検討することとした. (2)科学的リテラシーとの整合性 中等教育における学習内容は我が国一般社会の科学レベルを決定づけるものと考え,全米科学教育スタンダードやPISA等の科学的リテラシーの観点からも吟味している. (3)児童・生徒の物質観に関するアンケート調査 2年目の初めに,物質についての知識,物質のとらえ方や理解の仕方(粒子概念,質量保存など)を,岩手県と東京都の小・中・高の児童・生徒および大学生を対象にアンケート調査し,望ましい物質学習カリキュラムを考える基礎資料とすることとした. (4)中高一貫教育校の調査 中高6年間を通した望ましい物質学習カリキュラムを作成する参考にするため,中高一貫教育校に指定されている中等教育学校等における教育理念およびカリキュラムを調査した. (5)教育実践 お茶の水女子大学の研究会メンバーを中心に,同大学附属中学校・高校における通常授業および小・中・高連携授業・研究会等で「物質学習」カリキュラムに関連する種々の教育実践を行った.
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