2006 Fiscal Year Annual Research Report
中高一貫教育における「物質学習」の系統的段階化と適時性
Project/Area Number |
17011003
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
村上 祐 岩手大学, 教育学部, 教授 (60006327)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武井 隆明 岩手大学, 教育学部, 教授 (10109150)
菊池 洋一 岩手大学, 教育学部, 助教授 (50241493)
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Keywords | 物質学習 / 中高一貫教育 / 教育課程 / 適時性 |
Research Abstract |
平成15,16年度の『中等教育における「イオン学習」の適時性』の研究成果を踏まえ,中高一貫教育を含む中等教育段階における「物質学習」の内容および系統性・適時性について研究した。 1.粒子概念を基軸とした小・中・高一貫物質学習カリキュラムの提言 「物質を構成する粒子」という粒子概念を小学校段階の物質学習から導入するのが適当であり,児童・生徒の発達段階を十分考慮して段階的導入を図る必要があると結論した。中高6年間において全ての生徒が身につけるべき科学的素養としての学習内容を精選・系統化した。また,学習内容とともにどのようなプロセス・スキルを獲得するのか,という達成目標を明確化した。 2.児童・生徒の粒子概念-実態調査- 小・中・高・大生の粒子概念獲得の現状調査から,上記の提言に繋がることとなった。 3.物質学習カリキュラムの国際比較-科学的リテラシーの視点から- 科学的リテラシーの視点から,4カ国のカリキュラムを調査し,上記提言に生かした。 4.小学校・中学校における授業実践と評価 提案している物質学習カリキュラムを検証するために,いろいろな授業実践を行った。 これらの研究成果を学会および本研究グループ主催の公開シンポジウムで発表した。 ・日本理科教育学会第56回全国大会(8月,奈良教育大学) ・公開シンポジウム「これからの理科教育を考える-小・中・高を見通した物質学習カリキュラム-(1月,お茶の水女子大学)
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Research Products
(6 results)