2005 Fiscal Year Annual Research Report
高校数学におけるWeb型数学史博物間によるe-Learningの展開
Project/Area Number |
17011025
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
岸本 忠之 富山大学, 人間発達科学部, 助教授 (50324025)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
蒔苗 直道 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (40345939)
森本 明 福島大学, 教育学部, 助教授 (60289791)
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Keywords | e-Learning / 高校数学 / 数学史 / 数学的な考え方 |
Research Abstract |
本研究の意義は、高校数学において数学文化、すなわち数学史の学習支援コンテンツとしての活用を提案することにある。本研究はITを活用して、高校数学におけるWeb型数学史科学館によるe-Learningの展開を行う。具体的には、数学文化の創造性を強調した学習コンテンツ(Web型数学史科学館)を開発した。 Web型数学科学館の基本コンセプトは以下の通りである。 1.数学的な見方・考え方からみた数学史の発展:エジプト時代、ギリシア時代、中世、近世、現代と年代順に数学史を辿るのではなく、数学的な見方・考え方の発展の歴史を辿る。 2.数学の楽しさ・おもしろさ・不思議さを実感できるコンテンツ:高校生が数学の楽しさ・おもしろさ・不思議さを実感できるようにするため、学習指導要領や教科書にはないコンテンツも幅広く取り上げる。 3.Web型e-Learningの特性の活用:従来の書物による学習よりも、数学的な内容への関心を高める工夫としてWeb型e-Learningの特性を活用する。例えば、キーワードの検索機能、関連トピックへのリンク、HTMLの階層性の活用などを取り入れる。 上記の基本コンセプトに基づいてWeb型数学科学館の展示フロアの構成を行い、展示フロアは以下の6つとした。 1.数学の発展性:数学はどう発展してきたか、何が問題となったか? 2.数学の実在性:数学的な実在はどう考えられていたか? 3.数学の論理性:数学的な論理性はどう発展してきたか? 4.数学の表現性:数学的な表現はどう発展してきたか? 5.数学の道具性:数学で使う道具はどう発展してきたか? 6.特別展示:世界の数学科学館
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