2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17011028
|
Research Institution | Japan Advanced Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
三浦 元喜 北陸先端科学技術大学院大学, 知識科学研究科, 助手 (00334053)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
國藤 進 北陸先端科学技術大学院大学, 知識科学研究科, 教授 (50242566)
|
Keywords | PDA / 教育の情報化 / コミュニケーション / デジタルペン / 紙とペン / 実世界指向 / 双方向授業 / 一般教室 |
Research Abstract |
・自然なインタラクションを実現するためのインタフェースの改良 本研究で提案・構築している一般教室における授業を支援するシステムAirTransNoteは,デジタルペンを使用することにより生徒がパソコン操作を意識しないで済むという利点があったが,教師は依然としてパソコン操作を意識する必要があった.また運用実験の結果,教師の机間指導とパソコン操作の親和性が低いため,教師にとって操作しづらいという問題が明らかになった.そこで,教師が教室内のどこにいても操作できるよう「教師用リモコン」を導入した.また,AirTransNoteの主要機能である「生徒のノート拡大」操作を,教師用リモコンを生徒用PDAの上にかざす,という直感的かつ自然な行為で実現できるようにした.教師がパソコンを操作し生徒番号や名前を選択してノートを拡大する行為に比べて,リモコンを「かざす」行為は現実世界で認知可能であるため,生徒にとっても違和感が少ないと考えられる. ・教師の負担を軽減するための自動認識・分析機能の強化 AirTransNoteの利点は,生徒の学習状況を即座に収集し,教師が生徒の進捗度合いを把握しやすくする点にあるが,短い授業時間内に教師がすべての生徒のノートを確認し個別に対応することは困難である.そこで,システムが各生徒の理解度や進捗状況を認識し,教師が支援すべき生徒を発見しやすくする仕組みを拡張した.平成17年度は,従来のチェックボックス認識機能に加え,東京農工大の中川研究室が開発している高性能のオンライン手書き文字認識機構を組み込み,生徒が筆記した内容をテキストに変換する機能を追加した.また,教師が教材プリントのどの領域を,どの認識エンジンで処理するかといった記述を簡単に行えるようにするためのシステムを作成した.特に文字認識機能を追加したことで,図形の証明問題の答えをシステムに認識させたり,間違いの類型を判別させたりといった「実時間性・双方向性を活かす」機能が強化できた.
|
Research Products
(4 results)