2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17011029
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
田村 圭介 福井大学, 医学部, 教授 (30212046)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉井 裕 福井大学, 医学部, 助教授 (20334047)
大垣内 多徳 福井大学, 医学部附属病院, 助手 (70291375)
内田 聡子 福井大学, 医学部, 教務職員 (60334843)
吉井 幸恵 福井大学, 医学部, 産学官連携研究員 (10397242)
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Keywords | 物理教育 / 演示実験 / 理科離れ / 公開講座 |
Research Abstract |
本研究グループは、医学部初年度の学生に対して物理教育を担当している。学生の70%程度は高等学校において物理を学習してきていない。「物理」を学習していない学生の多くが「物理」に対して強い拒否反応を示し、現実と遊離した机上の空論であるとの不満を述べる。これらの学生には、自然現象を法則化するための「理想化」と「抽象化」が受け入れ難いものとなっている。物理が現実から遊離したものであるとの誤解を緩和するために (1)基本的自然法則が成立する根拠を「演示実験」によって立証する。 (2)基本的自然法則から正しく連結した論理展開によって結論、応用例を導く。 (3)結論、応用例を「演示実験」によって実証する。 という点に注意を払い、講義を組み立て、演示実験装置の開発を行っている。 また、これまでに開発・制作した演示実験装置を用いて、本大学周辺地域の小・中学生を対象に公開講座や出前授業を行っている。公開講座には様々な年齢層の子供たちが参加しており、子供たちに自然法則の本質を伝え、自然現象への感動を与える方法を模索することが、本研究における重要な課題である。公開講座の開催は5年目となり、本年度は1月末に実施した。 以上のような本研究グループの「演示実験」を用いた物理教育方法について、説明文書を作成し、インターネットを通じて公開するための準備を進めている。この文書には (1)実験装置の製作方法、使用方法の説明 (2)使用する材料・部品の価格、入手方法 (3)実験の結果についての定量的な分析 を掲載する予定である。
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