Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
剣持 信幸 千葉大学, 教育学部, 教授 (00033887)
佐藤 直紀 長岡工業高等専門学校, 一般教育科, 助教授 (90280370)
山田 雅博 千葉大学, 教育学部, 助教授 (00263666)
伊藤 昭夫 近畿大学, 工学部, 助教授 (30303506)
深尾 武史 岐阜工業高等専門学校, 一般教育科, 講師 (00390469)
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Research Abstract |
本年度の研究業績を,研究目的に沿って説明する。まず,研究目的は,以下の通りである。 1.数理科学の見方・考え方を養成することをねらいとした授業案を開発し,実践する。授業案開発に際し,次の点に留意する。 a.数理科学における数学の役割が理解できるよう,題材は興味・関心を引きやすいものとする。 b.子どもたちの創造力を高められるような実験や作業を取り入れる。 c.授業時間が5時間以上となるような展開にし,子どもたちのより深い理解が得られるようにする。 2.実践授業の模様をまとめ,さらに,解説を加えたビデオを作成する。そして,教育現場に配布し,現職教員の評価からも教材の有効性を検証する。本年度は,ビデオ作成に関する技術の向上,特に,作成にかかる時間ができるだけ短くなるような方法の開発を目指す。 1について本年度,本研究グループで全24件の授業実践を行った。このように,授業実践に関しては十分満足のいく結果となった。 a.(題材の発掘) 新たな算数・数学の題材を11件,提案し,実践することができた。それらは,理科で扱う内容や身近な生活場面から派生した内容を題材にしており,子どもたちの興味・関心をひきやすいものであった。このことは,授業実践におけるアンケート結果や授業中の様子から判断している。 b.(作業や実験) 全授業において,実験や作業を取り入れている。どのように準備すれば,子どもたちが実験や作業から効果的に学べるのかということも,経験をもとに明確になってきた。 c.授業実践のいくつかは,5時間以上である。その実践結果をふまえ,比較的長い時間からなる授業の構成における問題点が明らかになった。 2.(ビデオ作成) 今年度は,授業実践に重点をおいたため,ビデオ作成に関して,十分な成果が得られなかった。次年度は,ビデオ作成に,今年度以上の成果が上げられるようする。
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