2006 Fiscal Year Annual Research Report
星を見ながら学習、IT世紀の天文教育ツールとカリキュラム
Project/Area Number |
17011059
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Research Institution | Japan Aerospace Exploration Agency |
Principal Investigator |
佐藤 毅彦 独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部, 教授 (10297632)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 健悟 熊本大学, 教育学部, 教授 (00040048)
今井 一雅 高知工業高等専門学校, 電気工学科, 教授 (20132657)
戎崎 俊一 独立行政法人理化学研究所, 情報基盤部, 部長 (10183021)
川井 和彦 独立行政法人理化学研究所, 情報基盤部, 研究員 (00312265)
坪田 幸政 桜美林大学, コア教育センター, 教授
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Keywords | 教育工学 / 理科教育 / 天文教育 / ネットワーク / 国際協力 |
Research Abstract |
平成17年度に引き続き、星座カメラi-CANを米国ニューメキシコ州(アパッチポイント天文台)、スペイン・カナリー諸島(ブラッドフォード望遠鏡施設)、米国ハワイ州(国立天文台すばる望遠鏡)に設置した。これにより、海外6サイト、国内1サイトのネットワークが完成した。特にスペイン・サイトの設置は、日本の早朝に夜空の観察を可能とし、学校の授業での利用に対する制限を大幅に緩和した。また、ハワイ・サイトは、子どもたちが帰宅した後、自宅から星空を見るのに便利である。授業後の感想に大変多い「家へ帰ったら、早速見てみたい」という希望を叶えるものとなった。 授業実践も、熊本市立龍田小学校、同清水小学校、同松尾西小学校、天草市立本町小学校、北海道教育大学附属小・中学校、石狩市立石狩小学校などにおいて、多数行った。また、科学技術館におけるサイエンス・ライブショー「ユニバース」での定期的な活用、熊本市博物館における特別講演会「ワンダー・プラネタリウム:南天の星空を見上げて」など、社会教育への展開も精力的に行った。これらを通じて、子どもたちの反応をアンケートにもとづき評価し、「興味・関心・意欲」といった情意面、「知識・理解」といった認知面の両方において有効な天体学習ツールに成長し得たことを確認できた。 今後は授業での活用を継続するとともに、科学館・博物館における有効利用、さらに宇宙航空研究開発機構などで推進されている宇宙開発の啓蒙の一端を担うツールとしての発展が期待される。
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Research Products
(3 results)