Research Abstract |
1.創造性育成に関するアジア圏とわが国の数学教育の特徴分析 2004年12月に結果が公表された国際的な学力調査(OECD PISA,IEA TIMSS)の結果の2次分析を行い,創造性育成やそれをとりまく算数・数学教育の特徴を明らかにし,日本科学教育学会(9月:岐阜大学),数学教育の会(9月:学習院大学),日台科学教育セミナー(11月:台湾師範大学)等で,発表を行った。 2.海外現地調査 北京を中心に10月に現地調査を行った。訪問先は,北京師範大学附属実験小学,中学,北京市立第4中学,北京師範大学である。なお中国の中学はわが国の中学校と高等学校に相当する。実験小学では,ゲーム感覚で楽しみながら確率の素地を育成する小2の授業,直線,半直線,線分を分類する小4の授業などを参観した。 3.過去3年間の結果をまとめる枠組み作り 創造性教育の現状や動向の国際比較に関して平成14年度から16年度までの研究成果をまとめる(瀬沼・大谷,科学教育研究,2005.6)とともに,日本科学教育学会(9月:岐阜大学)で課題研究分科会を設定しわが国の状況をも含め発表を行った(指定討論者:竹之内,発表者:大谷・瀬沼,國次・石田,杜,岡山,河野)。 4.わが国や韓国の事例 わが国の創造性育成の事例としてスーパーサイエンスハイスクールの取り組み,韓国の科学英才学校のその後などについて調査を行った。 5.報告書の作成 以上の結果のうち、2と3と4を報告書(2006年、142ページ)としてまとめた。
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