2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17012014
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
松田 道行 Kyoto University, 大学院・生命科学研究科, 教授 (10199812)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 岳史 京都大学, 大学院・生命科学研究科, 講師 (60362604)
清川 悦子 京都大学, 大学院・医学研究科, 講師 (80300929)
|
Keywords | FRET / 細胞増殖 / Rac1 / イノシトールリン脂質 / システム生物学 / Asef |
Research Abstract |
蛍光共鳴エネルギー移動(FRET)の原理を利用して、細胞増殖情報伝達系の因子の活性を測定するプローブ群の開発を行い、これら細胞がん化に重要な役割を果たす分子群の活性化状態の画像化を行い、さらに、そのデータをもとに細胞増殖情報の伝播過程を定量的に解析し、得られたパラメータをもとに、細胞増殖情報伝達系のインシリコでの再構築を行った。まず、上皮細胞増殖因子情報伝達系のシミュレーションモデルの改良するために、ERK、MEKの核内外移行速度の計測を新しい技術を開発して行った。さらに、脱リン酸化の速度を定量的に評価した。現在、これらのデータを組み込んだ反応をシミュレーションモデルを構築中である。次に、上皮細胞増殖因子から形態変化を誘導する情報伝達系の解析を行い、APCに結合するAsefが上皮細胞増殖因子依存性のRac1の活性化に重要であることを見出した。最後に、イノシトールリン脂質の濃度を測定する一群のFRETバイオセンサーを開発し、細胞運動時のイノシトールリン脂質の濃度勾配を測定した。この濃度勾配のデータをもとに、イノシトールリン脂質の代謝系の動態モデルを作成した。今後、このイノシトールリン脂質系を上記、細胞増殖シグナル系のモデルと統合し、細胞の形態と増殖シグナルとをモデル化していく予定である。
|
Research Products
(25 results)
-
-
-
-
-
-
-
-
[Journal Article] Mutation of Dock5, a member of the guanine exchange factor Dock180 superfamily, in the rupture of lens cataract mouse2008
Author(s)
N. Omi, E. Kiyokawa, M. Matsuda, K. Kinoshita, S. Yamada, K. Yamada, Y. Matsushima, Y. Wang, J. Kawai, M. Suzuki, Y. Hayashizaki, and H. Hiai
-
Journal Title
Exp.Eye Res 86
Pages: 828-834
Peer Reviewed
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-