2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17012020
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
西村 善文 横浜市立大学, 国際総合科学研究科, 教授 (70107390)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
明石 知子 横浜市立大学, 国際総合科学研究科, 準教授 (10280728)
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Keywords | DNA / TRF2 / ゲノム / タンパク質 / 転写 / テロメア / 老化 / がん化 |
Research Abstract |
染色体末端のテロメアの構造は細胞老化やがん化に密接に関連する。テロメアDNAに結合するタンパク質としてTRF1とTRF2の2種類が知られている。今回我々はTRF2とテロメア二重鎖DNAとの複合体構造をNMR法で決定しTRF2によるテロメアDNAの認識機構を解明した。既に当研究室で決定していたTRF1とテロメア二重鎖DNA複合体構造と比較することによりテロメアDNAへの結合能が強くなったTRF2変異体を作成することが出来た。さらにTRF2はテロメアDNAの1本鎖3'突出末端が作るグアニン4重らせん構造と相互作用することを見出した。特に平行4重らせん構造と強く相互作用することからテロメア保護におけるTRF2の役割の一端を解明した。その他にも基本転写因子のTFIIEに関しては既に当研究室で決定していたβサブユニットのコアドメインの構造に引き続きαサブユニットのコアドメインであるZn結合ドメインの構造をNMR法で決定し、また基本転写因子のTFIIEの質量をMSで正確に測定した結果TFIIEはこれまで言われてきたようなααββのヘテロテトラマーではなくαβのヘテロダイマーであることを解明した。さらにがん抑制因子でもある神経特異的な転写抑制因子NRSF/RESTはサイレンサーに結合し非常に数多くの神経特異的な遺伝子の発現を抑制するタンパク質であるが、NRSF/RESTの転写抑制機構を解明するため転写コリプレッサーSin3との複合体の構造を解析した。NRSF/RESTのN末約80アミノ酸領域が相互作用領域だと知られていたが、その領域は単独では天然変成状態であり、その中の約10数アミノ酸からなる疎水性領域がSin3と相互作用してヘリックスを形成し遺伝子近傍にSin3をリクルートする。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Investigation of molecular size of Transcription Factor TFIIE in solution.2005
Author(s)
Itoh, Y., Unzai, S., Sato, M., Nagadoi, A., Okuda, M., Nishimura, Y., Akashi, S.
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Journal Title
PROTEINS. 61
Pages: 633-641
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