2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17013043
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
石川 冬木 京都大学, 生命科学研究科, 教授 (30184493)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鍋谷 彰 京都大学, 生命科学研究科, 助教 (40334495)
|
Keywords | 癌 / テロメア / テロメレース / シグナル伝達 |
Research Abstract |
テロメレースはテロメアに構成的に作用するわけではなく、短いテロメアに特異的に作用することが知られている。このことから予想されることは、短いテロメアには、テロメレースをリクルートし、その作用を促進させる何らかの分子機構があるものと考えられる。H20年度までの本研究により、我々は、分裂酵母テロメアの蛋白質DNA複合体を同定し、複合体構成因子のなかでも、Ccq1と呼ばれる蛋白質がテロメレースのリクルートに重要な役割を担っていることを明らかにした。また、以前の研究から、分裂酵母の蛋白質リン酸化酵素Tel1およびRad3がテロメア長の維持に重要であることを既に報告していた。以上のこれまでの成果より、H21~22年度の本研究において、Ccq1がTel1あるいはRad3によってリン酸化を受け、この蛋白質修飾がテロメレースをリクルートするのではないかとの仮説のもと、研究を進めた。Ccq1アミノ酸配列には、Tel1とRad3がリン酸化しうるアミノ酸配列の候補が11個存在した。そこで、それらの11個のアミノ酸を系統的および特異的にアラニンに置換した変異体を作成したところ、特定のスレオニンをアラニンに置換した変異型Ccq1をもつ分裂酵母は、テロメレース活性が存在するにも関わらずテロメアが短小化し続けることを発見した。このことから、テロメレースのテロメアへのリクルートは蛋白質リン酸化酵素がテロメア蛋白質をリン酸化することにより制御されていることが明らかになった。
|
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
[Presentation] Low-Dose Stress Responses2009
Author(s)
Fuyuki Ishikawa
Organizer
The 5th International Fission Yeast meeting 'Pombe 2009'
Place of Presentation
National Olympics Memorial Youth Center, Tokyo
Year and Date
2009-10-29
-
-
-
-
-
-
-
-
-