2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17014018
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
竹縄 忠臣 東京大学, 医科学研究所, 教授 (40101315)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
末次 志郎 東京大学, 医科学研究所, 助手 (70345031)
伊集院 壮 東京大学, 医科学研究所, 研究員 (00361626)
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Keywords | 浸潤 / 転移 / N-WASP / アクチン骨格 / 細胞運動 |
Research Abstract |
癌細胞の浸潤転移には細胞先端部での糸状仮足形成や葉状仮足形成による細胞の進行方向の決定と駆動力発揮が必須であると考えられる。実際に癌化した細胞や増殖因子で刺激した細胞では運動性が増し、細胞が活発に移動するようになる。それが癌の転移の一因であると考えられてきた。更に癌細胞では基底膜浸潤に際し、インベードポジア(invadopodia)というポドゾーム様の長いアクチンの突起を伸ばして基底膜に進入することが分かっている。このインベードポジア形成は癌の浸潤転移に極めて重要な役割を果たしていると考えられるので、インベードポジア形成機序を明らかにし、インベードポジア形成を抑制する方法を開発する目的で研究を行った。 インベードポジアは糸状仮足様のアクチンの突起を形成し、様々なメタロプロテアーゼを集めて基質を溶かして浸潤していくが、このアクチン突起形成にN-WASPが関与していることを明らかにした。更に、チロシンキナーゼ受容体の活性化のシグナルが、Cdc42, Nck, WIPを介してN-WASPに伝えられ、Arp2/3複合体活性化を生じてアクチン重合を引き起こしインベードポジアが形成されることを明らかにした。又、HSP90はインベードポジア形成に際し、活性化型N-WASPがプロテアソーム系から分解されるのを抑制し、インベードポジア形成に促進的に働き、cofilinは単量体アクチンを供給することで、アクチン重合の代謝回転の促進を行っていることも明らかにした。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Molecular mechanisms of invadopodium formation : the role of the N-WASP-Arp2/3 complex pathway and cofilin.2005
Author(s)
Yamaguchi, H., Lorenz, M., Kempiak S., Sarmiento C., Coniglio, S., Symons, M., Segall, J., Eddy, R., Miki, H., Takenawa, T., Condeelis.J
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Journal Title
J.Cell Biol. 168・3
Pages: 441-452
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[Journal Article] WASP-related proteins, Abil and Ena/VASP are required for Listeria invasion induced by the Met receptor.2005
Author(s)
Bierne, H., Miki, H., Innocenti, M., Scita, G., Gertler, F.B., Takenawa, T., Cossart, P.
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Journal Title
J.Cell Sci. 118・Pt7
Pages: 1537-1547
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