2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17014019
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
清木 元治 The University of Tokyo, 医科学研究所, 教授 (10154634)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 勇 東京大学, 医科学研究所, 助教 (40323638)
越川 直彦 東京大学, 医科学研究所, 助教 (70334282)
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Keywords | 腫瘍形成 / MMP-2 / MT1-MMP / コラーゲン / 腫瘍抑制 |
Research Abstract |
1、MMP-2とMT1-MMPを介した腫瘍・間質の相互作用 腫瘍の形成にはがん細胞と間質の相互作用が重要である。本研究では間質由来のMMP-2と、癌細胞由来のMMP-2活性化因子であるMT1-MMPが腫瘍形成に及ぼす影響を、MT1-MMPを欠損するマウス細胞株をMMP-2の変異マウスに移植することにより検討した。MT1-MMP欠損細胞は同系の野生型マウスに移植しても腫瘍を形成しないが、MT1-MMPの発現依存性に腫瘍形成を示した。しかし、MMP-2欠損マウスではMT1-MMPを発現しても腫瘍形成は見られない。MMP-2の供給により、MT1-MMP依存性の腫瘍形成が回復することから、MMPを介した腫瘍・間質の相互作用が腫瘍形成に必須である関係がin vivoの実験ではじめて示すことができた。 2、MT1-MMPによる細胞性コラーゲン分解の解析 MT1-MMPは細胞性のコラーゲナーゼ活性を持ち、コラーゲンマトリックス内での細胞増殖にはMT1-MMPを介したコラーゲン分解が必須であることが知られている。従って、MT1-MMPを介したコラーゲナーゼ活性がどのような制御下にあるかを知ることは腫瘍形成を制御する観点からも重要である。本研究では、MT1-MMPによるコラーゲン分解がHPXドメインを介したダイマー形成を必要とすることをはじめて明らかにした。この様なダイマー形成依存性のコラーゲナーゼ活性は可溶性のコラーゲナーゼとして知られるMMP-1には見られないことであり、MT1-MMPによるコラーゲン分解を特異的に阻害する手がかりを与えるものである。
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Research Products
(6 results)