2005 Fiscal Year Annual Research Report
バイオインフォマティクス解析を用いた新規内因性血管新生抑制因子の同定
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17014031
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
七里 眞義 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教授 (10206097)
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Keywords | バイオインフォマティクス / 血管新生 / ペプチド / リアルタイムRT-PCR / 初期応答遺伝子 / 血管新生関連遺伝子 |
Research Abstract |
過去にエンドスタチンに特異的な血管新生抑制に関わる分子機構を発見し、その強力かつ広範囲な細胞内応答を「血管新生抑制シグナル」と命名したが、高感度real-time定量的PCR法にて数多くの物質の中から類似のシグナルを示すものを選択し、新規血管新生抑制因子を効率的にスクリーニングする方法を考案し、医薬品や合成ペプチドの中にも同様の作用を示すものが一定の頻度で存在すること、その一部は強力な抗腫瘍作用を示すことをこれまでに確認した。研究開始以前にすでに獲得し解析中であったペプチドライブラリーに加えて、新たにバイオインフォマティクス解析によって選択した新規生理活性候補ペプチド配列についてペプチド合成を行った。70%程度以上の純度のペプチドが合成できたものについては、これらが血管新生抑制シグナルを惹起するかどうかについてリアルタイムRT-PCRを用いてスクリーニングを行っている。すなわち、ヒト、ラットの各種培養血管内皮細胞を用いて、c-myc、c-fosなどの初期応答遺伝子、細胞遊走関連遺伝子、血管新生関連遺伝子の発現量に及ぼす作用を評価して、エンドスタチン型の血管新生阻害作用をきたす可能性を有する因子を選択している。こうしたスクリーニングにて得られた数多くの新規ペプチドをコードする遺伝子配列を用いて、ヒト主要臓器やヒト由来培養細胞系における発現を順次確認している。構造解析を詳細に行って得られたペプチド配列のうち何らかの生理活性が認められるペプチドはヒト組織においても発現している頻度が高く、これらの流れによって一定の頻度で新規生理活性候補ペプチドが効率よく選択できていると考えている。現在、選択されたペプチド性因子のなかに有用な物質がないかどうか、各種アッセイを行って検討中である。
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Research Products
(5 results)