2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17014046
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
開 祐司 Kyoto University, 再生医科学研究所, 教授 (40144498)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宿南 知佐 京都大学, 再生医科学研究所, 准教授 (60303905)
近藤 俊哉 京都大学, 再生医科学研究所, 助教 (80362523)
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Keywords | chondromodulin-I / VEGF / 血管侵入抵抗性 / 生体分子 / 結合組織 |
Research Abstract |
FLAGタグ付き組換えヒトコンドロモジュリン-I(hChM-I)cDNAを無血清培養条件下に発現させ、糖鎖修飾を受けた組換え体を調製した。得られた組換え蛋白質画分から、ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)を用いたin vitroアッセイにおいて、高い生物活性を保持している標品を得た。これまでChM-Iに対するモノクローン抗体(MoAb)の作成は得られたことがなかったが、この標品を免疫原として、抗ChM-I MoAbを6クローン取得(IgGクラスが5クローン、IgAクラスが1クローン)する事に成功した。そのうちIgAクローンを含む3クローンは高力価であった。さらに、免疫反応の特異性を評価するため、野生型マウスおよびChM-Iノックアダトマウスの肋軟骨抽出液を用いてWBを行なった。その結果、高力価である3クローンのうち2クローンが強く反応し、20,14kDa付近にChM-I特異的なバンドが検出された。この2クローンはヒト軟骨抽出液(OA患者由来関節軟骨)においても、同様のバンドを与えた。ポリクローナル抗体を用いたこれまでの知見と合わせて考えると、これらの2クローンはC末端側をエピトープとすると考えられた。マウス軟骨抽出液に反応性を示さなかった高力価クローンは、ヒト軟骨抽出液、(OA患者由来関節軟骨)に対しては反応性を示し、20kDa付近にのみバンドが認められた。したがって、このクローンはヒトとマウスで保存性の低いN末端側配列をエピトープとしていると考えられた。以上の結果、ChM-IのN末端側とC末端側をそれぞれエピトープとする2種の高力価MoAbを取得できたと考えられる。
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Research Products
(3 results)