2005 Fiscal Year Annual Research Report
新規タンパク質ASCLの研究に基づいたpyrindomainの増殖抑制機構解析
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17014082
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Research Institution | Japanese Foundation For Cancer Research |
Principal Investigator |
吉川 浩英 (財)癌研究会, エピジェネシス発がん研究部, 部長 (50342655)
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Keywords | 蛋白質 / 癌 / pyrin domain / 細胞周期 / 増殖抑制作用 |
Research Abstract |
本研究においては、ASCLタンパクとanaphase promoting complex (APC)の構成因子との相互作用に基づいたASCLの細胞分裂期における機能を解析している。まず、ASCLとAPC構成因子は顕微鏡下でspeck状にcolocalizeすることが観察された。pull down assayによる相互作用の検索を行った所、reticulocyte lysateを用いた通常の条件下では結合が認められなかった。APCがユビキチンライゲース複合体であることからproteasome inhibitorであるMG132を添加した所、有意な結合が観察された。さらに、ASCLあるいはASCL結合タンパクの過剰発現細胞において細胞周期をflow cytometryならびにcyclin Bとsecurinをモニターしたウエスタンブロットによって調べたところ、ノコダゾール処理によるM期アレスト状態をASCL結合タンパクは逸脱させるが、逆にASCLにはM期アレストを保持する作用が示された。以上の結果より、ASCLはAPCの機能を調節することによってspindle checkpointを維持していると推察された。別個に、新たなASCL結合タンパクを見出した。その因子は、DNA損傷におけるATM関連経路で機能していると考えられている。今後ASCLのpyrin domain構造に注目しながら上述のAPCに対する機能とともに、DNA damage check pointにおける役割も解析する予定である。
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