2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17015002
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
石岡 千加史 Tohoku University, 加齢医学研究所, 教授 (60241577)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 俊介 東北大学, 加齢医学研究所, 准教授 (40312657)
下平 秀樹 東北大学, 病院, 講師 (70373214)
千葉 奈津子 東北大学, 加齢医学研究所, 准教授 (50361192)
柴田 浩行 秋田大学, 医学部, 教授 (50260071)
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Keywords | がん抑制遺伝子 / 腫瘍関連遺伝子 / p53 / BRCA1 |
Research Abstract |
がん関連遺伝子の機能解析はがんの薬物療法開発には極めて重要である。特にTP53,BRCA1,DNA修復遺伝子などに焦点を絞り、(1)その遺伝子の機能をモニターするためのアッセイ系を開発し、(2)遺伝子変異によるタンパク質(産物)の機能・構造異常を多角的に評価し、さらに(3)個々の遺伝子産物機能障害により引き起こされるタンパク質複合体異常や細胞内情報伝達経路異常について分子細胞生物学的意義を評価するとともに、(4)臨床病理組織学的因子や予後、発癌リスクに関する研究との情報交換による分子疫学的意義について研究することを目的、1.細胞内局在に影響を与えるp53ミスセンス変異体を代表的ミスセンス変異体(hotspot mutation,super p53)変異型p53の機能を抑制する候補遺伝子をshRNAライブラリーのスクリーニングから複数単離し、その検証と意義について解析した。2.BRCA1がん抑制遺伝子産物のミスセンス変異が遺伝子騒動組換え機能に障害もたらすことを明らかにした。3.進行大腸癌の予後を規定する候補遺伝子セットを網羅的遺伝子発現解析により抽出し、その遺伝子セットの臨床的有用性に関する研究を開始した。4.乳癌の予後予測のための分子診断法の開発し、少量の腫瘍組織から抽出したRNAから乳癌の予後予測を可能にしうる15遺伝子の転写レベルでの簡便な発現定量法を開発し、企業への技術移転を行い、再現性を確認した。5.腫瘍に高頻度に認められるTP53変異体(R175H)の合成致死遺伝子探索のため、変異p53の発現における細胞内変化を網羅的miRNAおよびmRNA発現解析により候補遺伝子を複数同定した。
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