2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17015003
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
堀井 明 Tohoku University, 大学院・医学系研究科, 教授 (40249983)
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Keywords | がん / ゲノム / 発現制御 / 個別化医療 / がん遺伝子 / がん抑制遺伝子 / メチル化 / 抗がん剤耐性 |
Research Abstract |
膵癌において高頻度に過剰発現るS100A4遺伝子は低メチル化によるが、遺伝子機能をRNAi法で抑制すると、増殖能と浸潤能が抑制され、Tissue arrayにより高発現と神経浸潤との関係が明らかとなっな。また、ノックダウンにより発現亢進する遺伝子の中にがん抑制遺伝子であるPRDM2や血管新生を抑制するVASH1があることが判明した。また、移動の亢進が見られた。その際に発現が亢進する遺伝子をマイクロアレイ解析により絞り込んだ。なお、S100A4遺伝子の発現は第一イントロンの2箇所のCpG部位のメチル化で制御されている。 メチル化で発現が抑制されている遺伝子の発現を回復させる方法として、新たにMeTA法を開発し、膵癌と肺癌で検討し、新規の発現抑制の可能性のある遺伝子群を抽出した。 膵癌においてGemcitabine感受性が比較的高いものと低いもの、これらの中間のものを用い、Gemcitabine耐性し膵癌細胞株を樹立した。これらの細胞における変化をマイクロアレイ解析で進めている。 NDRG2はMYCによって制御される候補がん抑制遺伝子であるが、膵癌、胃癌、大腸癌などの消化器がんで高頻度に発現抑制されている。メカニズムはメチル化トヒストン修飾である。 がん抑制遺伝子DUSP6は膵癌で発現が抑制されているが、機構はCpGサイトのメチル化で発現抑制されており、同部へのETS2の結合メチル化で阻害されることが重要である。
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