2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17015012
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
稲澤 譲治 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (30193551)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井本 逸勢 東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助教授 (30258610)
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Keywords | がん / ゲノム / 個性診断 / 分子標的治療 / CGHアレイ / DNAメチル化 / ChIP法 / BAMCA法 |
Research Abstract |
胃癌細胞株で9p24.2ホモ欠失を見出し標的癌抑制遺伝子候補がVLDLRであることを明らかにした。 VLDLRプロモーターはメチル化により高頻度に不活化されていた。臨床検体においても高頻度にメチル化を検出し、またVLDLR type Iを胃癌細胞株に強制発現すると増殖抑制効果を示したことから、本遺伝子は胃癌抑制遺伝子候補と考えられた。(Takada et al., Oncogene 2006)BACアレイを用いてDNAメチル化領域をゲノムワイドに探索する手法であるBAMCA法を開発し、食道扁平上皮癌細胞株のDNAメチル化領域を探索し、異常DNAメチル化の標的遺伝子候補としてCRABP1を同定した。(Tanaka et al., Oncogene 2007)口腔癌では細胞株、臨床検体において高頻度にメチル化で不活化される癌抑制遺伝子候補LRPIBを見出した。(Nakagawa et al., Cancer Sci.2006)肺非小細胞癌(NSLC)細胞株の1例で新規13q21.2ホモ欠失を検出し、Protocadherin 20(PCDH20)が標的遺伝子であることを明らかにした。PCDH20のmRNAレベルでの発現は細胞株の52.6%(10/19)で消失し、これがPCDH20遺伝子プロモーターのメチル化に起因することを明らかにした。さらにNSCLC臨床検体59例の解析で、その54.2%(32/59)にメチル化を検出し、PCDH20メチル化陽性例は有意に予後不良であり、多変量解析の結果、他の臨床病理学的諸因子とは独立のバイオマーカーであることを示した。(Imoto et al., Cancer Res 2006)本研究成果は日経新聞朝刊(2006年10月16日)の科学覧において紹介された。甲状腺未分化癌において8p12新規遺伝子増幅を見出し標的癌遺伝子候補のDUSP26を同定した。DUSP26は機能ドメイン構造予測よりdual specificity phosphatase domainを有する脱リン酸化酵素であると考えられる。(Yu et al., Oncogene 2007)
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Research Products
(32 results)