2006 Fiscal Year Annual Research Report
胃の前がん病変およびがんの発生に関与する生体因子と生活習慣要因の探索
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17015013
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
湯浅 保仁 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (80111558)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉原 健一 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (10171167)
河野 辰幸 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教授 (00186115)
滝沢 登一郎 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 教授 (80323674)
今井 一枝 財)放射線影響研究所, 放射線生物学/分子疫学部, 研究員 (80260230)
秋山 好光 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (80262187)
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Keywords | 胃がん / 生活習慣 / メチル化 / 緑茶 / E-カドヘリン / マイクロRNA / トランスジェニックマウス |
Research Abstract |
1.マウスモデルを用いたE-カドヘリンのがん化機購の解析 E-カドヘリンをCre-lox系により胃特異的にノックアウトして、胃がんができるかどうかを解析するため、E-カドヘリン-loxマウスと胃特異的に発現するAtp-4b-Creマウスとの交配により、カドヘリンを胃特異的に発現しなくなるマウスを作成した。 2.胃がんにおけるマイクロRNAのメチル化による発現低下の検索 胃がんにおけるマイクロRNA(miRNA)のメチル化による発現変化について検討した。方法は、胃がん細胞株に脱メチル化剤である5-aza-2'-deoxycytidineを処理し、全RNAを抽出して、miRNAのマイクロアレイ(Ambion社)にて解析した。600以上のプローブ中、処理後に発現量が2倍以上に増えたmiRNAは31個あった。定量的RT-PCR法でも、少なくとも4種のmiRNAが、脱メチル化剤処理により2倍以上に発現が増加していた。以上より、胃がんでもメチル化により発現が下がるmiRNAの存在が示された。 3.メチル化と生活習慣との関連の解析 胃がん患者において、CDX2、GATA-5、Estrogen Receptor、CACNA2D3、BMP-2各遺伝子のメチル化頻度と生活習慣との関連を解析した。その結果、緑茶の摂取量が多いとCDX2とBMP-2のメチル化頻度が低いことがわかり、メチル化頻度は生活習慣により変化する可能性が示された。 4.血球DNAのメチル化をバイオマーカーとして応用する試み もし、血球DNAのメチル化の程度が各臓器のメチル化の程度を反映するとしたら、血球DNAのメチル化をがんリスクのバイオマーカーとして利用できる可能性がある。いくつかの遺伝子では一部の血球DNAでもメチル化が見られたので、胃がん患者とがんを発症していない人の血球DNAにおけるメチル化の程度を比較した。有意差は出なかったが、一部の遺伝子では、高齢化や喫煙量の増加に伴いメチル化の頻度が上がった。
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Research Products
(9 results)