2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17016013
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
橋本 祐一 The University of Tokyo, 分子細胞生物学研究所, 教授 (90164798)
|
Keywords | サリドマイド / アポトーシス / 構造展開 / 構造活性相関 / 核内受容体 / チュブリン重合阻害剤 / 阻害剤 / ペプチダーゼ |
Research Abstract |
平成19年度までに、(a)上市に至った医薬についてはその適用拡大、(b)臨床試験中のものについては、その推進、(c)前臨床試験中のものは、その評価データの充実と作用機構解析、をはかり、(d)それらの経験をも元に、さらなる活性的・機構的・構造的な守備範囲拡充を図るべく、将来、候補となりうる活性物質の創製に注力した。昨年度に引き続き遂行した研究も含めて今年度に得られた成果としては、 1. がん転移抑制剤を念頭に創製したpuromycin-sensitive aminopeptidase特異的阻害剤、PAQ-22、並びにその蛍光プローブの、試薬としての販売開始 (現時点で唯一の当該酵素特異的阻害剤)。 2. 催奇形性を排除したサリドマイド誘導体として創製した5HPP-33の骨髄腫細胞に対するアポトーシス誘導活性の解明と、強力なチュブリン重合阻害剤への構造展開物の創製および構造活性相関解析。 3. 細胞骨格に作用してアポトーシスを誘導する新規脂肪族環状化合物群の創製。 4. 定量的構造活性相関に基づく、新規ベンズヒドロール型NFKB阻害剤・アポトーシシス誘導剤の創製。 5. マルチテンプレート手法に基づく、成人T細胞白血病細胞に選択的な増殖阻害活性を有するアセチルテトラメチルテトラヒドロナフタレン系化合物群の創製と構造活性相関解析(特許出願)。 6. 抗癌剤耐性を克服しうる、アポトーシス並びに非アポトーシス型細胞死誘導剤の創製。 7. 点突然変異に基づくホルモン療法剤耐性を克服する新規ヘテロ環型核内受容体アンタゴニスト群の創製、並びに計算化学手法(ドッキングスタディ)によるそのメカニズム解析。 創製、並びに計算化学手法(ドッキングスタディ)によるそのメカニズム解析。 等があげられ、当初研究実施計画を順調に進捗させることができている。
|
Research Products
(16 results)