2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17016049
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
日野田 裕治 Yamaguchi University, 大学院・医学系研究科, 教授 (10165128)
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Keywords | 樹状細胞 / mRNA / frizzled-7 / 大腸癌 |
Research Abstract |
1. 樹状細胞療法 昨年度に引き続きマウス脳腫瘍細胞株KR158Bを脳内接種して作成した脳腫瘍モデルに対する効果を検討した。今回は標的分子をintreleukin-13 receptor alpha 2としたが、有意な生存期間の延長を認め、脳腫瘍組織内にT細胞を中心とした明らかなリンパ球浸潤を認めた。 樹状細胞療法の臨床応用については、cell processing center(CPC)を使用した臨床研究「肝および胆・膵の高度進行癌に対する腫瘍抗原mRNA導入樹状細胞療法の第1相試験」を平成21年3月から開始し順調に症例を蓄積しつつある。 2. 細胞表面治療標的分子の探索と解析 135例の大腸癌組織におけるFZD7 mRNAの発現レベルを定量PCRにて検討した結果、大腸癌組織では非癌組織に比べて有意に高値を示した。術後再発例では非再発例よりも高く、高値例では全生存期間が有意に短縮していた。さらに、FZD7のリガンドの1つとされるwnt11の発現も調べたところ、両者の発現は有意に相関しており、wnt11 mRNAも非癌組織に比べて大腸癌組織で有意に高値を示した。 Wnt経路に関る分子を検討する過程で、細胞表面分子ではないが、Twist1のメチル化頻度が大腸癌で顕著に高頻度であることも見出した。非癌部粘膜3.7%に対して癌部では90.0%がメチル化されており、本定量メチル化測定法の感度は90.0%、特異度は93.7%であることを明らかにした
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Research Products
(5 results)